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木曜夜7時半からテレビ東京系で放送される『ＴＶチャンピオン』は、ポケモンの後の番組ということで、我が家でも高い視聴率を誇っています。好きなテーマは大食い選手権とかマンガ王とか、役に立たない下らないもの系なんですが、昨晩は「ペーパークラフト王」。有用な上に勝敗がはっきりしにくい採点系、実は余り好きなテーマではないのですが、昨晩は特別でした。
出場者4人の中に仕事絡みの知人が出場していたのです。僕自身は親しくしているわけではありませんが、会社の同僚には結構仲の良い人もいますし、もちろん僕も彼女のことは知っていましたから、出場すると聞いていそいそと家に帰ってテレビの前に座り応援をしました。
4人の出場者の中の1人は2連覇中のチャンピオン。この人はさすがに技術も発想も段違いで他を圧倒していますが、彼女を含めた残り3人は良い勝負です。1回戦の「飛び出すホラー絵本」作りでも4人の点数がそれぞれ38点、33点、33点、31点とチャンピオンとは大差がつきましたが、何とか決勝に進む3人の中に彼女は勝ち残ることができました。
決勝は夏をテーマにしたポストカードにするための作品ということで、三者三様に力作を作成しました。結局、専門家の採点は3人がイーブンだったのですが、一般票を集めたディフェンディングチャンピオンが見事に優勝。彼女は3位に終わってしまいました。
ただし、この結果は彼女がプロのイラストレーターなのがかえって災いしたと思います。ついつい商売になるような無難なものを作ってしまったかな、という感じでしたからね。どこかで人を驚かすようなあざとさがないと、ああいう主観が左右する採点競技では「弱い」とされてしまいがちです。ポストカードとして考えた時には、彼女の作品はそこそこ確実に売れるものに仕上がっていたと思います。この1枚と言えば「空飛ぶ鯨を見上げる少女」のカードでしたけどね。
それにしても知人が出ているだけで『ＴＶチャンピオン』があんなにも違って見えるとは思いませんでした。3年前、僕自身が『アタック25』に出場した時にテレビで応援してくれていた友人知人も多分こんな気持ちだったのでしょうね。道理で「もうクイズ番組には出ないの？」といろんな人から聞かれるわけです。みんな人を肴に楽しみたいんだなぁ。
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