幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 6月7日 ● 雨の日と月曜日は。

 カーペンターズの懐かしい歌に『雨の日と月曜日は』というのがありますが、毎年梅雨時になると、雨が降る月曜日は憂鬱な気分になります。なにせ毎日湿度が高くジメジメとしている上に、傘を持って歩くだけでも面倒。それが週の初めの月曜日ときては、もう自殺する若者が増えているのも仕方ない、問題は今日の雨だよって、それは井上陽水の『傘がない』ですね(若者にはなんのことやらな展開だなぁ)。

 で、仕事が忙しい月曜日なら、憂鬱な気分で出社しても、後は仕事をバタバタしていれば気は紛れるのですが、中途半端に余裕があったりすると、ますます気分は落ち込みます。若者のみならず中年だって、もうあまり将来に大した希望も持てないし、毎日の生活にも変化も張りもないし、身体はあちこちガタが来ていて不調だし、良いことなんか全然ないような気分になってくるものです。

 そんな特に大した理由も原因もなくただ憂鬱な時、僕は自分の生活を分解点検掃除することにしています。なにをするか?まず自分の生活を健康・家庭・仕事・財政・友人・趣味の6分野にわけて検討します。それぞれの項目ごとに、現在どういう状況にあるか、順調が不調か、問題点があるとしたらどこにあって、その解決策はあるのか、ということを考えます。

 生活を細かく分けて考えていくと、大体の場合、憂鬱な原因は大したことではないと判明します。確かにそれぞれに関して、ちょっとした問題を抱えていて気分は良くないけれど、まあ何とかなるかな、と思えてくるものです。気分的に落ち込んでいたのは、細かい憂鬱のネタが積もり積もって大きな憂鬱になっていることが大半です。どうしてもそれが気になるのなら、その細かな憂鬱の原因をひとつずつ潰していくようにします。

 こういうことをぼんやり考えているうちに、憂鬱な気分はいつの間にか晴れてきて、気づいたときには梅雨空だった天気も晴れてきて、そうこうするうちに、ちょっとした小さくても幸せな出来事があったりして、いつの間にか完全復活するものです。自殺を考えているような“傘がない”若者(に限らないけど)には、そういう心の傘を自分なりに見つけてぜひ持って欲しいものです。雨はいつか上がるし、月曜日はちゃんと火曜日になるんだからね。


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