幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 6月4日 ● 日本代表も梅雨入り?

 6月に入ったばかりだと言うのに、早くも梅雨入りだそうです。もっとも最近は梅雨入りも梅雨明けもアバウトにしか発表してくれないので、どうにも梅雨空同様、すっきりとはしないのですが、まあここのところの空模様や蒸し暑さを考えると梅雨に入ったのかなぁ、という感じはします。

 そんな中、キリンカップで日本代表がベルギー代表と対戦しました。ベルギー代表は守備は良いが攻撃力はイマイチ、という前評判通り、お互いに点を取れそうな雰囲気もなく、淡々とゲームが進んで結局0-0で試合終了。見ている方にしてみれば刺激の少ないつまらない試合でした。

 それにしてもトルシエが監督になって以来、A代表の試合は3試合。この間、エジプト戦でのPKによる1点以外、全く得点がないというのは、まさに梅雨空並みにドンヨリと厚い雲に覆われているような閉塞感があります。

 ディフェンス陣はこれまでの守備の要であった井原が抜けても安定しています。中盤も中田と名波を軸にしてきちんとカタチを作れます。しかし、フィニッシュが全然なっていない。結局ストライカーというのは努力で作ることができるものではないということなのでしょうが、それにしたって釜本以後30年間、切り札となるエースストライカーが生まれなかったという事実には呆然としてしまいます。

 野球界では速い球を投げられる子と、遠くまで飛ばすことができる子は、とにかく大事に育てるというのが常識です。豪速球投手とホームランバッターは、やはり天性のものだからです。それに比べてサッカー界は、天性のストライカーを本当に見出し育てる努力をしているのでしょうか?

 点を取る嗅覚に優れている子どもがいたとしても、単にサッカーが上手な子だからと、その時のチーム事情でミッドフィルダーや下手をするとゴールキーパーとして育てていることだってありそうです。なにせストライカー(センターフォワードという奴ですね)が花形だった昔と違って、今は中田の影響からか、中盤の選手こそ華ですから。

 でも指導者は日本サッカー界のためにも、未来のバティやロナウドを探す努力を根気よく続けるべきでしょうね。僕なんか、地味で守備的なサッカーでW杯ベスト8を狙うくらいなら、アグレッシブで派手で華麗な攻撃サッカーを見せてくれて、予選リーグ敗退の方が良いと思うくらいですからね。


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