広告で話題をさらったセガのドリームキャストですが、結局広告だけでは売れない典型的な事例になってしまいました。年内には発売されるというプレステ2を見越して、いよいよ最後の手段として一気に9900円も値下げするそうです。
もともと高いなぁ、売れるのかな、という疑問を感じる価格設定だったわけですから、ここにきて1万円も下げるくらいなら、どうして最初からやらなかったのか、と思います。セガが背水の陣で臨んだ商品なのに、それでもどこか甘い見通しがあったのでしょう。
セガによれば1万円値下げすることでプレステ2と対抗するということらしいですが、これもまた甘い見込みだと僕は思います。ゲーム機が売れるか売れないかはソフト次第です。価格だけで対抗できるものではありません。
今回の大幅値下げで「やっぱりドリキャスはダメか」という印象を持ったユーザーやソフトハウスが、どれほど今後支持をしてくれるか、かなり疑問だと思います。勝ったものが正しいのが、コンピュータの世界。セガも湯川元専務の格下げだけでは済まない事態に追い込まれました。
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