幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 5月30日 ● 狭いからこそ良いところもある。

 春になると我々のテニスサークルも新人さんの季節です。毎週のように「サークルに入れてください」というメールが舞い込みます。コート当たりの人数を増やしすぎないため募集制限をしているとは言え、ホームページを作ったそもそもの目的は新しいテニス仲間との出会いのためですから、募集要項をクリアしている人ならもちろん大歓迎しています。

 2ヶ月前くらいにメールをくれたI川さんは、以前我々のサークルにいた女性の従姉妹。しかも、歩いて30秒の同じ敷地内に住んでいたとか。もちろんそんなことは知らずに彼女はメールをくれたのですが、偶然は恐ろしいものです。

 半月前にメールをくれたF沢さん。わが家から1駅しか違わないご近所さんだったのですが、それ以上に驚いたのは、実は僕の会社にこの4月から派遣社員として来ていたということ。同じビルの2つ下のフロアで働いていたとはビックリです。

 1週間前にメールをくれたO倉さん。天然ボケ系の可愛らしい女性ですが、うちのサークルのK村さんと同い年でご近所。ちょうどいいや、なんて思っていたら、なんと高校の同級生だとか。O倉さんは全然気づいていなかったみたいですけどね。

 以前にも、うちのサークルのS山くんとK林さんが静岡の大学で同級生だったとか(全く偶然に我々のサークルにたどり着いて再会したのです)、S名さんとK上くんは前から仕事で会っていたとか、T村さんはU野さんと同じグループ会社で顔見知りだったとか、とにかく新しく入ってくるメンバーは、結構なんやかやと前からいるメンバーと繋がりがある場合が多いのです。

 これもやはり名古屋という土地柄なんでしょうね。常に人と人とが密接に繋がりあっていて、「誰それ知っている?」なんてすぐに聞いてしまうし、またそうした繋がりを結構大切にします。保守的とか排他的とか悪口を言われる反面、いったん心を開けば暖かく迎え入れてくれて、いつまでも仲良くしてくれます。

 我々のサークルでも転勤などで東京に行ってしまったメンバーも、名古屋にいた時以上に仲良くしたりしています。「結局、田舎だからだよ」と言われてしまえばそれまでですが、では東京的・都会的なドライな人間関係が本当に良いのかどうか、それはまた別だと思いますけどね。会社や近所付き合いはともかく、趣味のテニスサークルくらいは、ある程度ベタベタと仲良く付き合っていたいと僕は思っています。だって大人になると、何の利害関係もなく好きで集まった気楽な仲間なんて、そうそう見つかりませんからね。


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