幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 5月23日 ● 子どものソフトボールチーム。

 小4の息子が子供会のソフトボールチームに入って練習をしているというので、ちょっと覗きにいきました。息子の下手さ加減は知っていますから、それでもレフトを守るというので一体どうなっていることやら、と見に行ってみたら、そりゃまあひどいものでした。

 ちょうどよその子供会チームと練習試合をしていたのですが、とにかくまともに野球を知っている子がショートを守っている6年生1人しかいません。サードとファーストを守っている6年生が一応ゴロやフライが取れる程度。ピッチャーの6年生はストライクが入らないし、レフトの息子とキャッチャー(5年生)は守備以前。センターとセカンドとライトは女の子ですが「ここでわたしは何をすればいいの?」という感じで突っ立っています。

 相手のチームも決して上手ではありませんが、4〜5人は一応セオリーを知っているので、センターラインの守りはちゃんとしていますから、凡打はアウトにできます。息子のチームは三振かよほどイージーなゴロやフライ以外は全てセーフです。外野に飛べばほとんどホームランですし、そもそもショート以外にベースカバーという概念がないので、みんなでボールを追いかけてしまいベースががら空き。殺せるランナーも殺せません。結局3回を終わって15-3で負けているところで時間切れになってしまいました。

 大会は来月だそうですから、こんなチームではとてもまともな試合になるとは思えません。監督もいるようないないような、練習の手伝いには子供会の役員をやっているお母さんがたちが来ていますが、ソフトボール経験者はいないようです。妻から「あなた教えてやったら?」と言われましたが、人数を揃えただけの「がんばれベアーズ」みたいなチーム(なにせルールすら把握できていない子がたくさんいますから)を、まともに試合できるチームにするだけで3ヶ月くらいは毎週練習しないと無理でしょう。大会まで練習はあと2回くらいしかないそうですから、とてもとても引き受けられるものではありません。

 それと見ていて腹が立ったのが、子どもたちが全然道具を大事にしていないこと。バットもグローブもヘルメットも放り投げたり叩き付けたり蹴飛ばしたり。これは上手な子も下手な子も変わりません。マナーもかなり悪く、相手チームにひどいヤジを飛ばしたり味方の子が打てないと見て勝手に守備につこうとしたり。

 そりゃあ、ある程度元気の良い子ならそういう面があるのはわかります。自分だって子どもの頃は決して誉められたものではありませんでしたが、それでも指導者に怒られれば大人しくしたものです。ところが今は道具の片づけは母親にさせて自分たちはふんぞり返ってお茶を飲んでいるんですから。妻に「あれはどういうことだ?」と聞いたら、「最近はあんなもんよ。下手に怒ったりしたらもう来なくなっちゃうんだから」だって。うーん、ますますこんなチームの監督なんてしたくないですね。

 そもそも怒ることもできないでスポーツチームの指導なんてできません。悪いけど鉄拳制裁だってありでしょ、ガキには。「そんなことしたら親にねじ込まれるよ」だそうです。そうでしょうね、そうだと思います。だから僕は子どもには近づかず、社会人同士でテニスサークルしているんです。

 ただ、最近は野球をする子どもたちが極端に減ってきているんですから、こうしてソフトボールに参加するだけでも本当はマシなほうなんですよね。下手でも楽しんでくれれば良いんです。親としては。指導者としては鉄拳ですけど(笑)。


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