幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 5月15日 ● 会社には内緒ではないけれど。

 時々web日記を読んでいると「周囲の人にばれたのでやめます」的な話があります。僕はこのサイトを誰にでも教えていますから、そういう事態は考えられませんが、中には現実生活で表現できない本音やタブーを吐き出したいからこそweb日記を書いているという人もいることでしょう。そういう人にとっては、インターネットの匿名性の高さは最も大事な特性のひとつだと思われます。よく話題になる匿名性の是非についてはここでは触れませんが、少なくともそれを必要としている人がいることだけは理解できます。

 僕に俗に言う「裏日記」を書こうという欲求が起きないのは、逆に比較的本音を包み隠さないでさらけ出すことができる現実の生活環境があるからでしょう。もちろん家族にも友人や会社の同僚にも話していないことだって、いくらでもありますが、基本的にはかなりディスクロージャーな生活を送るように心がけています。そうしているのは、なにも正直者だからではありません。どちらかと言うとずるいからこそですけどね。

 しかし、そんな僕でもやはり一番気を遣うのは会社関係です。なにせ業務上得た秘密にしておかなければならない情報を、思わずポロッと書いてしまったら、時として大問題になりかねません。仕事の内容を直截的に書くほど愚かではありませんが、読む人が読めばなんのことだかわかるということもあり得ます。したがってサイトのどこにも自分の会社名が出てこないように気を遣うくらいのことはしています。

 ところが会社の社内報に、僕のサイトのことを載せたいという連絡が広報担当者から入ってきました。周りの良く知っている人が読んでくれる分には全然構わないのですが、同じ会社と言うだけで全然知らない人が読んだ場合は、このサイトをどう読んでくれるか、ちょっと不安が残ります。

 なにせ口うるさいクリエーティブのプロ集団である我が社で、こんな稚拙なサイトを紹介されたらなにを言われるかわかったもんじゃないです。できれば内緒にしておいた方が良かったのかな、と思いつつも、すでにOKの返事は出してしまったし、困っているところです。ちょっとしばらく会社で居心地が悪くなるかも。


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