幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 5月14日 ● サマータイムの不合理。

 ちょっと暑いなと思ったら、5月中旬だというのに名古屋は30度を超える真夏日を記録してしまいました。温暖化が進んでいる昨今、これくらいは驚くほどのことではないのでしょうが、夏がここから始まって9月中旬まで4ヶ月も続くのかと思うとやっぱりちょっとうんざりです。

 暑い時はなるべく昼間は休んでごろごろして、動き出すのは日が暮れて涼しくなってからにしたいもの。夜まだ暑くて寝苦しいと睡眠不足になりがちなので、できたら朝もゆっくりと起きたいですよね。

 ところが最近ここにきて急に騒ぎ出されているサマータイムというのは、全くこの逆を強制しようとしています。1時間生活時間が前倒しになるということは、朝通常より早く起きて日の高いうちに働かされ、まだ暑さが残る夕方に会社を終えて、涼しくならないうちに寝てしまいなさい、ということですから、間違いなく体は疲れてヘロヘロになると思います。

 日照時間が短く夏でも涼しいヨーロッパならサマータイムにして有意義に夏を過ごすというのもわかりますが、日本のような高温多湿の風土では、逆サマータイムにして、生活時間を涼しい夜にシフトしたいくらい。

 例えば僕たちのテニスサークルの活動時間はいつも土曜日午後1時〜5時。一番暑い時間に始めて、ようやく涼しくなってきた頃に終わるわけですから、他の季節はともかく夏は毎年フラフラしながらテニスをしています。なのにサマータイムが導入されたら僕たちはもっと暑い時間帯(12時〜4時)に自動的にシフトされてしまうわけです。猛暑の中、こんな時間帯に4時間もテニスするのはほとんど拷問です。でももし逆に1時間遅らせる逆サマータイムなら、午後2時〜6時になるわけですから、随分と楽さが違うことでしょう。

 なんでも欧米の真似をすれば良いというものではありません。実際、日本でも戦後すぐにサマータイムは導入されながら日本の風土に合わないと早々に取りやめた実績もあるわけです。グローバルスタンダードとは違う、日本には日本のスタンダードを積み重ねていくべきじゃないかと思います。もっともそれがまた非関税障壁だと言われてしまいそうですが。


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