幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 5月7日 ● 交通標語で事故が増える?

 せっかくのゴールデンウィークだからと言って、下手にクルマで出かけたりしたら地獄を見るのが日本の交通事情。会社の同僚Mっちゃんは、木曽路観光に出かけようとして名古屋インターから東名高速に乗ったら20kmの渋滞にめげて、そそくさと名古屋市街に逆戻り。鶴舞公園で侘びしくお弁当のお握りを食べたそうです。テニス仲間のA達夫妻は購入予定の試乗車を借りたので、富士サファリパークまでドライブに出かけたら片道8時間かかったとか。普通なら4時間前後で行けるところなんですけどね。

 ところで連休中に混雑している道をノロノロ走っていて気づいたのですが、なんだか最近またやたらと道端に交通標語の看板が増えているような気がしました。いや、実際には特に増えていないのかも知れません。単に渋滞で周りを見るともなく見ていたので、目についただけなのかも知れませんが、とにかく1km走る間に次々と無意味としか思えない看板が登場するのです。

 やれスピード出すな、脇見をするな、無理な追い越しするな、信号を守れ、一時停止をしろ、違法駐車厳禁、交通事故多発地点だ、子どもの飛び出し注意、エイズ防止にコンドームをつけろ(本当にあったんだってば)と、うるさいことこの上なし。

 でも誰しも思うことでしょうが、「スピード出すな」と歩道橋の横断幕に書いてあって、果たして1台でもスピードを落とすクルマがあるのでしょうか?それで交通事故が1件でも減るとでも思いますか?「あれ、歩道橋のところになにか書いてある」と思って脇見運転して前のクルマの急ブレーキを見落とす可能性の方がはるかに高いでしょう。

 僕は海外経験がそれほど豊富ではありませんが、以前シカゴ郊外をレンタカーで2日間ドライブした時、そんな看板は全く見かけたことがありませんでした。ヨーロッパに行った時も同様です。何でもかんでも欧米は偉い、日本はダメだなんて決めつける気は毛頭ありませんが、少なくともこの交通標語看板に関してだけは、一切そんなものを作らない欧米は偉いと思います。

 いくら単価が安くとも数が数です。費用はかなりの額になると思います。先述したように効果は限りなくゼロに近いだけに(かえって脇見運転を誘発するくらい)まさにあれは公費の無駄使い。どうせ警察のポーズでやっているだけなんでしょうから、街の美観のためにも即刻撤去して欲しいですね。


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