幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 4月28日 ● テレビジャックはメディアの自殺かも。

 松坂が投げると打てないライオンズ。今日もまた0行進を続けましたが、なんとか1点をもぎとり、結局1-0で松坂が初完封勝利。千葉ロッテの黒木が「末恐ろしいというより、すでに恐ろしい」と言ったとか。いやはや、確かに恐るべきルーキーです。

 ところで松坂よりも凄かったのが、この松坂登板に合わせてライオンズ球団が自前で映像を用意して各テレビ局に配信、使用制限もしないということで、夕方6時から各局一斉に同じ松坂の映像を流したこと。全てのチャンネルから同じ映像が流れるなんて、まさにテレビジャックです。

 確かに松坂の映像は各局とも欲しいでしょう。しかし、だからと言って他局と全く同じものを流して果たして意味があるのでしょうか?そこにあるのは、ただ松坂が映っているということだけ。そのチャンネルがフジテレビだろうが日テレだろうがNHKだろうが、視聴者には全く無意味です。言ってみればメディアとしての自殺行為でしょう。

 昭和天皇の大葬の時だってテレビ東京は独自番組を流して高視聴率を獲得しました。いわんや松坂なんて興味のない人は世の中にいくらでもいます。その人たちにとって松坂しか映らないテレビというメディアは死んだも一緒です。また同じニュースを伝えるにしても、自分たちなりのフィルターを通して伝えてこそジャーナリズムであって、お仕着せの映像をありがたがって流すようでは単なる映像配信業者に過ぎません。

 映されたのがまだあどけない松坂の顔だったから、平和な日本というイメージですが、本当は電波ジャックってとっても怖いことだと思いますけどね。どこかの独裁を夢見る狂った軍人の姿しか映らないテレビをふと思い起こした僕は映画やアニメの見過ぎでしょうか。



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