幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 4月21日 ● デジカメで撮るのはいいけれど。

 新年度になってから息子が時々デジカメで撮ったと思われる学校でのスナップ写真を持って帰ってきます。授業中に黒板に答を書いているような写真ですから、当然撮影しているのは担任の先生。どうやらデジカメで学校での様子を撮っては、プリントアウトして子どもに渡してくれているようです。

 いやはや、時代も変わったものです。確かにデジカメなら簡単に撮ってすぐにプリントアウトできます。昔は学校での写真と言えば、大抵は運動会や遠足のようなイベントのものでした。専門のカメラマン(学区内の写真館の人でした)が、腕章を巻いて撮影していたものです。それが今や授業中にデジカメでという気軽さ。さすがもうすぐ21世紀という感じですよね。

 もちろん先生は少しでも親に子どもたちの学校での様子を知って貰おうと思ってやってくれているんだと思います。しかし、多分それだけではなく、折角高画質のデジカメとプリンタがあるんだから、使ってみたい、見せたいという欲求があるんじゃないでしょかね?

 学校の先生だけではなく、とにかくデジカメを買った人って、どこにでもデジカメを持ってきて写すんですよね。もちろん道具なんだから、買っただけで満足していても仕方ないわけで、撮影することに文句を言う気はないのですが、問題はそのデータをどうやって撮られた相手に見せるか、です。

 1つは息子の先生のようにプリントアウトする。2つめはデータのままフロッピーやMO、もしくはメールで相手に渡してパソコンで見て貰う。3つめは自分のホームページにアップしてweb上で見せる。1つめのプリントアウトしてくれるならばともかく、他の2つの方法だと、これまでのフィルムカメラで撮った写真と比べてかなり見るのは面倒ですし、そもそも誰でもパソコンを意のままに操れるわけでもありません。

 とは言えプリントアウトするのは、かなりプリンタの性能が向上して綺麗になったとは言え、やはり普通のフィルムカメラで撮った写真に比べれば画質は落ちるし、複製するにしても焼増しに比べて手間も金もかかります。

 結局現在の環境下におけるデジカメは、撮るだけならともかく、それを配布するという点では、まだまだスナップ写真には及ばない不便なツールに過ぎません。ホームページを作るか、年賀状を作るか、とにかく自分のために撮影するのなら、かなり便利になったとは思いますけど。

 そう考えると、現在流行のオーバー200万画素のデジカメって、一体なんのためにあるんでしょうね?そこまで高画質が必要な使い方っていうのが思いつきません。ホームページなんて35万画素で十分、年賀状にしたってそんな大きなデータでは大量印刷するのは大変です。

 結局デジカメの値崩れを防ぐために、無理矢理機能アップして価格を維持しているとしか思えないんですよねぇ。ま、パソコン関係ってそんなものばかりですから、今さらなんだってものかも知れませんけど。

とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。
日記猿人という人気ランキングに投票されます。
結構更新の励みにしているので、ひとつよろしく。


前日翌日最新