幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 4月15日 ● 浮気は現場の活力。

 女性スキャンダルで辞任に追い込まれた則定検事長。普通の会社員や公務員ならいざ知らず、検事長という検察のナンバー2だからこそ不倫が問題になったわけですが、その内部調査を担当した堀口次長検事が「浮気は現場の活力になっている」などというとんでもない発言をしたそうです。

 新聞報道によれば、その後堀口氏は「表現が曲げられているような気がする」として「浮気の経験のある者がひょっとすると検察の中に半分はいるかもしれない。浮気を指弾されたら辞めなければならないという雰囲気になると、他人の目ばかり気にするようになり、そういう人から活力を奪うことになるかもしれず、それでは困る。人の目人の耳を警戒して右顧左眄する人間の集団が、活力を持てるとは思えないということだ」と説明したそうです。

 これって説明になっています?僕のように人間なんだから浮気もあり得ることだよなぁ、なんて思っている軽いノリのギョーカイ関係者だって、この堀口発言には首を傾げます。堀口氏は他人の目を気にせず自由闊達に仕事をする検察でありたい、と言いたかったのでしょうが、これでは検察は単なる人目を気にせず好き勝手する傍若無人の無法者集団でしかありません。

 法を守る番人であるはずの検察が実は無法者ではシャレにもなりません。公僕である公務員自体が、そもそも常に国民の目を気にしていなければならない存在ですし、その中でも悪を取り締まる総元締めの検察は特別、人目を気にして身を正しているべきでしょう。それが世の中の前提というものです。

 「浮気が活力」というのも考え方のひとつであることは認めてもいいですし、たとえ検察官であっても、それで良い仕事ができるのなら、妻ではない僕としては大目にも見ましょう。それに僕の身近にだって同じような考え方の人間もいます(笑)。しかし、お気楽ギョーカイ人の彼ですら、社会人として一応人目は気にしています。

 いわんや検察幹部たるもの、それくらいのことにも気づかない隙だらけの人間では、とても巨悪に立ち向かえるとは思えません。浮気をネタに犯罪者集団から脅迫されたりしたらどうしようというのでしょう?要は頭悪すぎ、ってことですね。


とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。
日記猿人という人気ランキングに投票されます。
結構更新の励みにしているので、ひとつよろしく。


前日翌日最新