幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 4月10日 ● 小学校の担任は1人でいいのか。

 この春小学校4年生になった息子の担任の先生が替わりました。クラス自体は3年から4年は持ち上がりだったのですが、3年の時に担任だったベテランの女性教師が一身上の都合で退職したらしく、新たにまだ中年というよりは青年に近い男性教師が担任になりました。

 実は退職した前の担任の先生は子どもにも親にもあまり良い評判は聞きませんでした。とにかく退屈で熱意の感じられない授業で、クラスはまとまらず勉強もはかどらないと言う話でしたから。僕がチラッとお会いした時には優しそうな先生だと思いましたが、授業を実際に受けているのは僕ではありませんから、何とも言えません。

 ところが今回担任になった男性教師は、親からも子供からも好かれている学校でも評判の先生らしく、息子も担任交代に大喜びしています。実際、熱心なのは確かなようです。すでに先生手作りの学級通信が一週間で6号(1日に2号出ることもあるので)まで発行されていて、もちろん簡単なメモ書き程度ですが、それでも学校での子どもの様子がわかりますから、親にとってもなかなか良いツールです。

 また去年は担任と遊ぶこともなかったらしいのに、今年はドッジボールをやったとか嬉しそうに息子が報告してきました。幼稚園ではないのですから、子どもの様子を伝える媒体作りや、一緒に遊んでくれることだけが大事ではありません。しかし、学級崩壊が危惧される今日、子どもとの信頼関係をいかに築くか教師は日夜腐心していることでしょう。その姿勢がこちらにまではっきり感じられるのは、やはり有り難いことですし、担任に対する信頼感も増すというものです。

 僕らの子どもの頃でも、担任の「当たり外れ」ということはありました。教師とて人間ですから、自ずと能力の差はあることでしょう。ただ学校としては、やはりどの教師が担任しても、全ての子どもたちが同じだけのサービスを受けられるようにする義務があると思います。特にほとんど全人格を預けるような小学校の担任形式では、なおさら教師の差が大きく影響します。

 そこで、これから少子化、教師余りの時代が来るのですから、1クラスを複数の教師でみる複数担任制を取ったらどうかと思います。例え40人学級でも2人の教師ならある程度目が届くことでしょう。3人いればなおさらです。そのうえ各教師が専門の教科を教えることができますし、またそのサポートを他の担任がすることもできます。息子が小学校を卒業するまでにこの夢が実現していて欲しいですけどね。



とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。
日記猿人という人気ランキングに投票されます。
結構更新の励みにしているので、ひとつよろしく。


前日翌日最新