幹事クリタのコーカイ日誌1999

 4月1日 ● 携帯だけが電話じゃない。

 連絡を取りたい相手が3人いました。みんなテニス関係。しかし3人ともいくら携帯電話にかけてもつながりません。最近はとにかく連絡手段と言えば携帯かメール。しかし1人は最初からメールが使えない相手だし、1人はこの数日パソコンの調子が悪くてアクセスできないのを知っているし、もう1人はそのメールをいくら送っても返事がないから連絡を取りたいわけですから、いずれも携帯がつながらないと文字通り話になりません。

 携帯もメールもない頃にもテニスはしていたし、その時はどうして連絡していたのかな、と思い起こすと、基本的には帰ってくる頃を見計らって自宅に電話をしていたんですよね。ところがこの時間を見計らって、というのがまず面倒だし、また家の人が出るとまた気を遣って大変です。特に独身女性の場合、お母さんが出るならまだしも、お父さんが電話を取った場合はちゃんと挨拶もして、怪しい者ではないことを証明しなくてはならなかったものです。

 それが今や基本はメール。時間もお構いなしに用件がある時に送りつけるだけ。イヤなことでも伝えやすいし、痛みも少ない。急いでいる時は携帯でつかまえるけれど、これも本人が出ることがわかっているだけに気楽なものです。ただこうした簡便なコミュニケーションは、いざその通信手段が絶たれたときの脆さとも裏腹で、今回のようにメールも携帯もダメとなると、本当に途方に暮れてしまいます。相手が実家のお母さんなら、どうしているのか、その理由くらいは知ることができるし伝言も確かに伝えられるのですが、メールや留守電ではいつ本人に伝わるのかすら不安です。

 今回の場合は3人のうち2人は自宅の電話番号も知っていたので、結局そちらに電話して、ちゃんとお母さんに挨拶をして事情も知ることができましたし、本人とも連絡が取れました。昔はあんなに得意だった(?)相手のお母さんとの会話も久しぶりでちょっとドキドキしましたが、何とか気に入ってもらうことができたようです。そして、何より相手の家庭に電話するメリットというのも久しぶりに感じました。相手に対する理解が深まって親近感も増すし、それに向こうの家族(特にご両親)にしても、子どもが外で関わっている人間がどういう奴か、少しは窺い知ることで安心できたと思います。携帯電話全盛の昨今ですが、それだけが電話ではありません。NTTも家庭の電話のメリットを訴求する広告でもうったらどうでしょうね。


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