幹事クリタのコーカイ日誌2026

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10月7日 ● 経世済民。

 もう何か喋るたびに物議を醸す高市ですが、衆院本会議での所信表明演説で「私が貫く志は、「経世済民(けいせいさいみん)」です。『世を経(おさ)め、民を済(すく)う』」と言ってまた反発を買っています。「経世済民」が経済の語源であることは、ちょっと物知りな人なら知っていることでしょう。かつて竹下派が「経世会」と名乗っていたのも、語源はここから取っています。なので自民党の議員なら若手はともかく中堅以上なら知っている言葉だと思います。しかし高市はどうやらそんな党内の経緯も良くわからないまま、気に入った言葉を見つけたので得意気に喋ったみたいです。演説の中で繰り返し「世をおさめ、民をすくう」を使っています。

 これがもし人徳のある政治家が言ったのなら、そこまで反発を買わなかったでしょう。しかし高市が言うと「何様のつもりだ」「天皇にでもなったつもりか」「国民は「治められ、救われる民」ではなく主権者」「国会議員は公僕であり国民の奉仕者」だと散々に批判されています。もちろん日頃の高市の言動が為せる業です。特に「昭和100年記念式典」や「皇室典範改悪」などで、皇室に対する不敬をこの1年繰り返してきているだけに、天皇をないがしろにする権力者然とした態度に対して国民からの反感が噴出しているのだと思われます。

 「経世済民」という言葉を不用意に使う高市の迂闊さや教養の無さはもちろんですが、相変わらず周りに誰も止める人間がいないことの恐ろしさがひしひしと伝わってきます。台湾有事発言から1年近く、ずっと同じことの繰り返しです。周りもアドバイスしても一切の聴く耳をもたないので愛想をつかしているのではないかと思います。強気な態度と発言とは裏腹に、具体的な内容は一切なく、演説するたびに空疎な言葉がふわふわと宙を漂うばかりです。消費税減税をしつこく主張していますが、未だに財源を具体的に示したことはなく、市場も政府を信用できずに国債が売られて利上げと円安が進行していきます。そもそも経済オンチが専門家の意見も聞かずに語る経済政策など誰も聴く耳もたないでしょう。

 高市政権のもとで「経世済民」がうまくいく気配は感じられません。そもそも防衛費と広報費にばかり予算を回しても、国民が豊かになるはずがありません。予算規模ばかり大きくなっても、国民生活に必要なところに予算をつけなければ暮らしが楽になるはずがないのです。



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