幹事クリタのコーカイ日誌2026 |
| 9月2日 ● 赤根智子「戦争犯罪と闘う」。 いま注目されているICC赤根智子所長の著書「戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない」(文春新書)を購入しました。品切れしているという話でしたが、amazonからかなり遅れて届いたのは第5刷。売れているんでしょう。新書なので読みやすくて価格も950円+税とお手頃です。 ざっと読んでみましたが、ICCの歩み、ICCが手掛けてきた事案の紹介、赤根所長自身の経歴、そしてこれからの日本の未来についての危惧と期待などが、簡潔にまとまっていて、ICCを理解するための入門書という体裁で勉強になる一冊だと感じました。文章も読みやすく、誰でも気軽に手に取って読める本です。 興味深かったのは、赤根所長自身について語っているところです。現状はまるで世界の巨悪に立ち向かう正義の人、ジャンヌ・ダルクのような強い人として語られがちですが、読み進むにつれてとても優秀な人ではあるけれども、ごく普通の感覚の持ち主なんだということが感じられました。僕の高校の4年先輩ですが、うちの高校にいる優秀な生徒のひとり、という印象です。あー、こういうタイプの子いたよあなと思いました。 もし彼女がICCの所長であるこのタイミングでプーチンやトランプが戦争をしていなかったら、赤根所長も淡々と実務をこなして目立たずに所長としての任期を終えていたことでしょう。とりたてて有名にもならず、高市と比較されるようなこともなく、それなりに専門分野で業績を上げた人として法曹界隈ではそこそこ知られた存在になって引退をされたのではないかと思います。 逆に言えば、そんな優秀だけど普通の女性が、たまたま巡り合わせでとても大変なキーパーソンの立場に立たされた時に、これまで秘めていた真価を発揮しているわけですから、これぞ天の配剤というべきか、人にはそれぞれ役割があるということなのかなと思いました。いまとても厳しい状態にあると思いますが、何とかこの誇らしい先輩の応援をしていきたいと感じます。 ちなみに本書中に書かれているうちの高校の自由過ぎる校風は、本当にそのままなのですが、それを長きにわたって守り抜いてきている教職員および生徒の皆さんの努力と知性も尊敬に値すると思っています。 |