幹事クリタのコーカイ日誌2026 |
| 9月3日 ● 準三冠王。 阪神の佐藤輝明が着々と三冠王に近づいています。打率.324(2位森下.301)、本塁打34(2位森下31)、打点91(2位森下、ダルベック72)。本塁打だけ森下とずっと競り合っていましたが、ここにきてペースアップし、一気に突き放してきました。見ていてもホームランを打ちたくて振り回して三振している森下よりも、自然にバットが出ている佐藤の方が明らかに調子が良さそうなので、このまま三冠王を取る可能性が高まってきました。村上と岡本が今年からメジャーに移籍してしまい、そもそも強力なライバルが不在となった運もありますが、その運をしっかりとつかみ取ろうとしているあたりは、やはり佐藤も素晴らしいバッターだと思います。 ところで同僚の森下は3部門全て2位につけています。残り試合が23試合あるので、まだ諦めるには早いとは思いますが、今の状態では本塁打以外は逆転するのは難しいかも知れません。ただ3部門全て2位というのは三冠王以上に珍しい記録のようです。三冠王は過去に歴代8人(12回)いますが、「準三冠王」(という言葉はないようですが)は、1942年の岩本義行、1966年の張本勲の2人だけらしいのです(AIに聞いたので正式な記録かどうかはわかりません)。ちなみに1984年の谷沢は本塁打王を宇野と掛布が分け合った上での2番目なので3位らしく、ここに含めるべきかどうかは判断が難しいです。 岩本、張本、谷沢といずれも球史に名を残す強打者ばかりですが、張本以外はそれほどタイトル数が多いわけではありませんし、張本も首位打者だけ7回ですが本塁打王、打点王はゼロです。タイトルを取るか、2位になるかは、やはり能力とともに、タイトルを取るぞという本人のこだわりが強くないと取りきれないのかもと思います。張本は通算504本も本塁打を打ちながらタイトルは取れませんでした。恐らく首位打者ほどの意欲がなかったのでしょう。落合が三冠王を3回も取ったのも、もともと記録にこだわるタイプだからですし、王と長嶋とでタイトル数に大きな差があるのも、「記録の王、記憶の長嶋」と言われるように、長嶋にはあまりタイトルに対するこだわりがなかったのではないかと当時から思っていました。 そういう意味で佐藤と森下を比べると、佐藤は打撃全体に対するこだわりが強そうですが、森下はホームランを打ちたいというこだわりが強そうです。だから佐藤と森下は本塁打では競り合いますが、それ以外では大きな差がついています。逆に言えば、森下は「準三冠王」で満足はしないでしょうから、逆転の本塁打王の可能性が残っていそうな気はします。阪神の優勝はもはや確定だと思いますので、ファンの注目は佐藤と森下の本塁打王争いに絞られてきました。 |