幹事クリタのコーカイ日誌2026

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8月6日 ● 8月の必読図書。

 広島と長崎に原爆が落とされたこと。それは日本のみならず世界の歴史にとって極めて重要な事件であり悲劇です。我々が子どもの頃から繰り返しその悲劇は語られ、二度と同じ悲劇が起きないようにと言われ続けました。8月上旬になると、6日、9日、15日には毎年式典が開催され、戦争や核兵器をテーマにした特集がメディアで組まれます。そうやって戦争の悲惨さと核兵器の恐ろしさを伝え続けていかなければならないのです。

 ところが最近の日本はすっかり変わってきてしまいました。「戦争反対」「核兵器廃絶」という戦後日本の国是とも言うべき絶対的なテーマをゆるがせにしようとしている一部の勢力がいて、戦争ができる国に、核兵器が持てる国にしようと暗躍しています。表立ってはまだ「平和を守る」と言っていますが、その実は少しずつ「新しい戦前」に向けて歩を進めようとしているのが手に取るようにわかります。今日の広島での高市のスピーチは、そんな矛盾した態度の象徴でした。高市政権が進める非核三原則の見直し、小泉防衛相の「核兵器についてあらゆるタブーなく議論しなければならない」。よくそれで広島で「非核三原則を堅持している」などと言えたものです。

 ただ高市は今日「非核三原則を堅持している」と言いました。「堅持していく」ではありません。これは微妙ですが、大きな違いがあります。「堅持している」の後に続く言葉は「今後は変えていく」ではないでしょうか?でなければ「堅持していく」と端的に言うはずです。含みをもたせるような言い方をしたところに、高市の本音が隠されていると思います。

 高市は僕と同い年です。だったら子どもの頃に井伏鱒二の小説「黒い雨」や中沢啓二のマンガ「はだしのゲン」を読んでいるはずです。当時の子どもたちにとっては必読図書のようなものでした。ジブリの映画「火垂るの墓」の時には大人になっていましたが、まだ20代でしたから見ている人は多いし、野坂昭如の原作小説も手に取っていてもおかしくありません。手塚治虫のマンガに親しんでいれば「火の鳥」「ブッダ」「アドルフに告ぐ」などの有名な作品や「紙の砦」のような名作に触れていても良いでしょう。同世代として高市のあのむやみに好戦的な姿勢は一体どういう10代20代を送ってきたのかと不思議になります。

 まあ今さら高市にどうこう言っても手遅れですが、今の子どもたちには上記のような作品にぜひ触れてもらえればと思います。「はだしのゲン」がトラウマになるなんて浅はかな理由で読ませないのは大間違いです。トラウマになるくらい戦争や核兵器の実体は恐ろしいものだということを子どものうちに学んで欲しいです。戦争がアニメのようにカッコいいものだと思われては困ります。戦争を体験している親世代を持つ我々だからこそ、その親たちの希望を下の世代に伝えていく使命があります。



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