幹事クリタのコーカイ日誌2026 |
| 7月14日 ● 名古屋の旨い店。 料理研究家のリュウジという人、全く知らなかったのですが「名古屋には美味しい店がない」と言って大炎上しているそうです。「あーーーごめんなさい名古屋はマジで美味しい店ないです東京よりないです マジで名古屋の美味しい店教えてほしい、名古屋の人に旨いもん聞くとチェーン店勧めてくるから食に興味ない人多そう」だそうです。そりゃあ炎上します。発言が隙だらけです。人口230万人の大都市に美味しい店がないわけがないし、そもそも「ナゴヤめし」という言葉が生まれるほど名古屋オリジナルの名物がたくさんある名古屋に美味しい店がないと思うなら、それはご本人のリサーチ不足か、もしくは何もわからないバカ舌かのどちらかでしょう。 いちいちこれに反論するのもバカバカしいのですが、後半の「名古屋の人に旨いもん聞くとチェーン店勧めてくる」については、ちょっと解説じみたことを書いてみたいと思います。これについては多分2つの意味があって、ひとつは名古屋の人は自慢が苦手ということです。東京の人は最初から「東京が一番」という態度ですし、大阪の人は「大阪大好きやで」と何の照れも恥じらいもなく言ってきます。それに対して名古屋の人は食に限らず、名古屋自慢を滅多にしません。むしろ常に外の人に対しては謙遜して「いやぁ、名古屋には大したものはないから」と言います。昔から今に至るまで口癖というか、枕詞のように言います。これを東京の人も大阪の人も真に受けて「名古屋は地元の人もそういうくらい大したものがないんだ」と受け取るから齟齬が生じます。 名古屋の人は名古屋が大好きで名古屋から離れて他の街に住みたいと思っている人は少なく、東京にも大阪にも行かず名古屋が一番住みやすいと頑固なまでに思っています。若い頃に名古屋を離れた人はまだしも、社会人になって結婚して家庭を持つくらいの年齢になると、みんなその傾向が顕著になります。ただそれを言うと、東京や大阪から「井の中の蛙」だなんだと偉そうに上から指摘されるので、そんな「よそ者」には敢えて面倒だから言わないだけで「名古屋愛」の強さは、恐らく故郷愛が強いと言われる大阪にも福岡にも負けません。なのに大阪や福岡の悪口は言わないのに、なぜか名古屋の悪口を言うのはOKだと、特に東京の人は思っているようです。ただそういう態度を取られてきてすっかり警戒心が強くなったので、名古屋の美味しい店を教えてと言われても、本当に自分たちが通っているような地元の名店などは紹介せず、とりあえず「コメダ」「ココイチ」「山ちゃん」「味仙」「スガキヤ」「若鯱家(本当は鯱乃家)」などを勧めて様子を見ているのだと思います。 もうひとつチェーン店を勧めるのは、本当に名古屋発祥のチェーン店が美味しいと思っているからです。ただ勧めているだけではなく実際に自分たちも頻繁に通っています。もともと名古屋の小さな個人経営の飲食店だったのが、自分たちが通って育てて大きなチェーンになって、遂には全国展開をするようになったことに喜びと自信を持っています。だからまず手始めにそれらのチェーンの発祥の店に行ってみたらという気持ちで勧めるということもあると思います。そこで「チェーン店なんか勧めて」と言うような相手には、それ以上の自分のとっておきの店など教えるわけがありません。仲間内の大事な店を荒らされたくはないですから。 そんな態度だから名古屋人はとっつきにくいとか陰険だとか裏表があるとか、まるで京都人のような悪口を言われることもありますが、それは最初から東京基準、大阪基準を押し付けてきて「名古屋は下」だと思ってやってくる連中にだけ冷たいのです。そんな奴はまともに相手にする価値がないと決めているからで、変なこだわりをもたずにちゃんと打ち解けてくれるなら「いけず」な対応はしません。むしろ歓待します。名古屋の本当に旨い店にも連れていきます。多分名古屋人以外はほとんど知らないでしょうが、「コンパル」という喫茶店チェーンのエビかつサンドはマジで美味しいです。チェーン店だとバカにするような人は行かなくても良いですけど。 |