幹事クリタのコーカイ日誌2026

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6月29日 ● スガキヤ関東再出店。

 今月スガキヤが関東に出店するという計画を発表しました。2006年に高田馬場店を撤退してから20年。満を持しての関東への再出店ということで、まず神奈川に2店舗、以降3年の間に50店舗を関東に出店する計画だということです。東海地方出身の関東在住の人は喜んでいるようですが、名古屋の地元民からは「また失敗するんじゃないの?」という懐疑的な声を多く聞きます。

 名古屋発祥の飲食チェーン店と言えば、コメダ珈琲やココ壱番屋などが挙げられます。ただこれらは名古屋発祥とは言え、それほど名古屋色が強いとは言えませんし、日本全国どこでも通用するだろうなというのは我々でも理解できます。しかしスガキヤは別です。これまでも名古屋民の「ソウルフード」だというスガキヤの評判を聞いて食べてみた東京の人間から「それほど美味しいとは思えない」「予想と違った」などの声を何回も聞きました。そして名古屋の人間も「そう思うだろうなぁ」と彼らの反応に納得していたものです。

 スガキヤのラーメンは和風とんこつ味ですが「とんこつ」という響きからはかなり遠く離れたあっさりとした味です。我々は子どもの頃からあの味に慣らされているので、何の違和感もなく食べていますが、これまで多くのとんこつラーメンを食べてきた人ほど、「え?」となるのは理解できます。そもそもスガキヤを一般に理解されているようなラーメンチェーンだと思うこと自体が、少しズレていると思っておいた方が良いです。

 もともとスガキヤは「甘党の店」として戦後すぐの時期にスタートしています。その後、メニューにラーメンが加わりましたが、基本はずっと女性向けの「甘味処」でした。店によっては「女性専用」を謳っていたところも多かったくらいです。だから今でもメインメニューはラーメンの他にソフトクリームやクリームぜんざいであり、それらを安価に提供するというポリシーが徹底されています。いわば「おんなこども」の店なので、ショッピングモール内に多く出店していて、ラーメンと甘味のセットを楽しむスタイルになっています。ガチのラーメンおたくが通うような店ではありません。小腹が空いた時に塩っ気の強いラーメンを食べてから、甘いクリームぜんざいを食べると、より甘く美味しく感じるから、ラーメンを食べていると言ってもいいでしょう。

 それをわかっている東海地方出身の関東在住者が狙いなら、スガキヤの関東進出は勝算があるかも知れません。ファミリーでショッピングモール内の店に通えば、関東で育った子どもたちにも、いつか「ソウルフード」になり得るでしょう。20年前にいったんは関東から撤退しているのですから、なんの勝算もなくスガキヤも再出店はしないでしょう。今度こそ全国区になれるのか、スガキヤファンとしては多少の不安を覚えながらも期待して見守りたいと思います。



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