幹事クリタのコーカイ日誌2026

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6月3日 ● 年齢に合わせたフォーム。

 さすがに前期高齢者ともなると、体が若い頃と同じように動くわけもありません。柔軟性は失われてしまったし、筋力も衰えたし、そもそも全力を出そうとすると体のあちらこちらに不具合が生じます。これらのことがテニスにおいて顕著なのはサービスです。サービスは自分自身だけで完結する「クローズドスキル」なだけに、突き詰めていくと、いかに自分の全身をうまく使い切るか、というところに至るわけですが、それを目指すと体が悲鳴を上げるようになります。

 僕の場合は右肩や肘、左脇腹、腰、ふくらはぎなどが痛くなります。たまたまサービスの調子が良い日に、調子に乗ってガンガン打っていると途中からおかしくなってきて、翌日以降あちらこちらが痛い、しかもそれが数日では治らずに慢性化してしまうので、しばらくは全力どころか極端な手打ちでサービスを打つ破目になったりします。

 そんなことを何回も繰り返してきて、最近ちょっと考え方を改めることにしました。自分なりの最高レベルの良いサービスを打つことは諦めて、体が悲鳴を上げないくらいの適当さで、なるべく良いサービスを打つという方向転換です。そのためにはまずジャンプするのは足腰の負担が大きいのでやめて、体を反ったり捻ったりも腰や脇腹にダメージが蓄積されるので最低限に、腕を大きく回してヘッドスピードを上げるのも肩や肘に大きな負荷がかかるので、なるべくコンパクトなスイングにします。

 以上の前提を守りながら相手にとって返しにくいサービスとは何かを考えた結果、サービスのパワーやスピードではなく正確さを最優先することにしました。正確さというのは、ファーストサービスの確率を上げること、次にしっかり回転をかけて相手のタイミングをずらし、ミスを誘発すること、そしてコントロールを高めて、なるべく幅広くコースを打ち分けて相手の読みを外すことです。

 大きくダイナミックなフォームはパワーは最大限発揮できますが、どうしても正確にヒットすることが難しくなります。コンパクトなスイングにすることで、パワーはなくてもきちんとボールにコンタクトして、ファーストサービスの確率を上げてプレッシャーをかけつつ、相手の読みを外すようなサービスゲームにしたいです。プロ野球の投手が本格派から技巧派に転向していくのと似たような考え方で、50歳まで現役を続けた山本昌が理想形です。

 センター、ボディ、ワイドのコースの打ち分けを意識して、しっかり回転をかけて死んだボールにならないように気をつけてサービスを打っていると、狙い通りにリターンミスをしてくれることが多いので、今のところ手応えは良い感じです。反省点があるとしたら、これをもう少し若い頃からやっておけば良かったということです。体を痛めてから始めるのではちょっと遅かったなと思っています。



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