幹事クリタのコーカイ日誌2026 |
| 5月30日 ● 高校野球7回制。 高校野球を「7イニング制」に変更しようという動きがあります。今日大阪でその意見交換会があり、大阪桐蔭の西谷監督が反対意見を述べたという報道もありました。なぜ7回に短縮しようとするのかと言うと、熱中症リスクの軽減、選手の故障・障害予防、部員不足への対応、指導者と運営陣の負担軽減などが理由として挙げられているらしいですが、一番は夏の甲子園での熱中症リスクの軽減策としてでしょう。誰が考えてもこれだけ毎年のように記録的な猛暑が続くと、いつ高校野球で死人が出るかわからない状況です。と言うか、これまでまだ出ていないことの方が僥倖だと言えるくらいなので、早急に何とかしたいという高野連の思いがあるのだと思います。 7回に短縮することに対しての反対意見としては、出場機会の減少、歴史と伝統の喪失、国際基準との違いなどが挙げられていて、西谷監督は高校野球のみが7回になるのは高校野球の価値が下がると表現しています。本音に近いでしょう。自分たちのやっている野球だけが格下に見られてしまう、メジャーリーグが7回にするのならそれでも良い、という発言は、逆に卑屈な感じがぬぐえませんが、それだけ現場の声としては正直なところだと思います。 僕は7回にするならすれば、と思っています。高校野球は日本では特別なものとして祭り上げられ過ぎていますが、所詮は高校生の部活です。部活の全国大会のレギュレーションをどうするかなんて議論は、野球以外だったら報道もされないでしょう。その前提の上で、暑さ対策をどうにかしないといけないというのなら、まず考えるべきは甲子園球場で大会を開催することの見直しが一番効果的です。もう30年前から僕はこれを言い続けていますが、空調の効いたドーム球場で開催するか、関西ではなく北海道のスタジアムで開催すれば良いことです。関西の高校ばかりが有利な甲子園開催をいつまでも続けているのも圧倒的に他地域の高校にとっては不公平ですし、北海道全域で大会を開催すれば北国の不利も少しは解消できるでしょう。 もちろん甲子園を「聖地」だと神聖視している高校野球関係者は絶対に賛成しないでしょう。なんだかんだと理屈をつけて甲子園から動こうとはしないですから、7回制などという抜け穴的な対策を持ち出してくるのです。西谷監督にしたって地元の大阪から大会が動くことに賛成するはずもありません。大阪桐蔭は今のルールのままが一番自分たちに有利だとわかっていますから。他の監督たちにしたって、高校野球の「市場価値」が下がることは即座に監督としての自分たちの価値が下がることになります。そんな利害関係者に意見を聞くことの方がおかしいのですが、それをおかしいとも思わないあたりが高校野球関係者の限界です。そしてバックについていて、高校生の部活で金儲けをしている朝日新聞やNHKも甲子園での「死闘」を演出したいので本音では「今のまま」が良いと思っているに違いありません。 一番甲子園から高校野球を動かしたいのはプロ野球関係者、もしくはメジャーリーグのスカウトかも知れません。将来有望な投手が甲子園の「死闘」のせいで過去にどれだけ潰されてきたか、その損失を考えたら高校野球をもっと安全なものにしたいと思っているはずです。特に甲子園に何の思い入れもないメジャーリーグから見たら、真夏の炎天下のトーナメント戦なんて不合理極まりないクレージーな話でしょうから。 |