幹事クリタのコーカイ日誌2026 |
| 5月1日 ● 錦織圭引退発表。 錦織圭が今シーズン限りでの引退を発表しました。いつか来るだろうと思っていましたが、ついにその時が来たかと言う気持ちです。36歳。テニス選手としては小柄な体で満身創痍になりながらよくここまで頑張った思います。本当にファンとして感謝しかありません。 錦織の魅力は日本人だから、というだけではありません。テニス自体がとても魅力的でした。パワーではとても勝てない大柄な外国人選手を相手に、俊敏さと多彩なテクニック、そしてタイミングを速くしてラリーを制するスピード。それまでのテニス界になかった新しいテニスを作り上げました。そのクリエイティビティが一番の魅力だったと思います。 またマナーも良い選手でした。錦織がツアーに出てきた当時にツアーを制圧していたのがフェデラーとナダルでしたが、彼らはともにマナーと人柄が抜群に良い選手でした。錦織は彼らの薫陶を受けていたのだろと思います。錦織について悪い話はほとんど聞いたことがありません。いつも楽しそうに、子どもが遊んでいるようにテニスをしているのが錦織でした。 錦織の残した戦績の素晴らしさは今さら詳しく語る必要もないでしょう。世界ランキングが4位まで上昇した時には本当に信じられませんでした。オープン化後の日本男子選手はトップ50に入ったのも松岡修造だけで、彼がウィングルドンで一度ベスト8に入ったのが快挙とされていました。本戦にストレートインできる選手すらいなかった時代に、グランドスラムでベスト8常連の錦織。ツアーファイナルに出られる8人に毎年入っている錦織。そして全米オープン決勝の舞台に立った錦織。あの頃はそんな錦織を追い続ける毎日で、それが本当に楽しかったものです。 残念ながらグランドスラム制覇もマスターズ大会優勝もできませんでした。それはビッグ4という異次元のプレーヤーたちと同じ時代になってしまったゆえの悲劇でしたが、反面その時代にビッグ4に挑み続けるチャレンジャーたちの主要なメンバーとしてテニス界にくっきりと足跡を残すことにもなりました。もう僕が生きている間に錦織のような日本人選手は生まれないかも知れませんが、錦織がいただけでもテニスファンとしては幸せだったと思っています。 |