幹事クリタのコーカイ日誌2026

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4月9日 ● 2年連続で幕末大河。

 NHKは再来年2028年の大河ドラマの制作・主演発表会見を行い、大河初出演となる山�ア賢人主演でタイトルが「ジョン万」と発表しました。もちろん幕末から明治にかけて通訳・翻訳家として活躍したジョン万次郎のことです。彼を主人公にすること自体、なかなか斬新というか、若い時代はアメリカが舞台になるでしょうから、これまでにない大河ドラマになることは間違いありません。それも楽しみですが、驚いたのは来年の大河ドラマ「逆賊の幕臣」も幕末を舞台にしているので、2年連続で「幕末モノ」になることです。

 大河ドラマと言えば戦国時代と幕末明治が多く取り上げられてきていて、その次に多いのが源平合戦か、元禄時代あたりでしょう。印象的には戦国4割、幕末3割、それ以外3割くらい。戦国時代が続いたことは過去にもあって、近年では2016年「真田丸」2017年「おんな城主直虎」、その前には2006年「功名が辻」2007年「風林火山」、1996年「秀吉」1997年「毛利元就」など数例があります。しかし幕末が続いたことはありません。しかも戦国時代が続いた時でも少し時代がずれていて、上記の例でもいずれも主人公の世代が違います。しかし「逆賊の幕臣」の小栗忠順は1827年生まれで、これはジョン万次郎と同じ生年です。2年連続で同じ時代のドラマを視聴者は見ることになります。

 大河ドラマの視聴者は固定ファンが多いため、以前の作品もよく覚えています。いまの「豊臣兄弟!」でも「どうする家康」や「麒麟がくる」などと比較しながら楽しんでいます。まして2年連続ともなれば、比較されることはこれまでの比ではないでしょう。当然NHKもそれはわかっていることでしょうから、なんらかの仕掛けを考えているかも知れません。ここで鍵を握るのはそれぞれのドラマの脚本家です。「逆賊の幕臣」は安達奈緒子、「ジョン万」は藤本有紀です。

 安達は神奈川出身で2010年代から脚本家として活躍しています。主な作品は「リッチマン、プアウーマン」「失恋ショコラティエ」「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- THE THIRD SEASON」「きのう何食べた?」「おかえりモネ」など、典型的な東京や東日本を舞台にした脚本家。対して藤本有紀は兵庫出身で2000年代から活躍。「ちりとてちん」「平清盛」「カムカムエヴリバディ」など関西、西日本が舞台の作品を書いてきました。となると、安達が書く「逆賊の幕臣」は江戸を中心にした関東の物語、藤本の「ジョン万」は高知や京都大坂を中心にした関西の物語になることが予想されます。同じ時代とはいえ、舞台は日本の東と西、それぞれの幕末の様子を描く一種の二部作のようになるでしょう。

 もしできることならキャストも共通させられたら面白いと思いますが、さすがに2年連続で俳優を大河に拘束するのは難しいでしょう。ただ「逆賊の幕臣」からカメオ出演的に「ジョン万」に出てくる同じ俳優が演じる登場人物くらいはいるかも知れません。「逆賊の幕臣」で主人公の小栗忠順を演じる松坂桃李が、「ジョン万」に出てきて、万次郎を演じる山崎賢人と絡むようなシーンくらいはあっても良さそうです。小栗はアメリカにも渡っていますし外国奉行もしていましたから。そういう遊びがどこまで入るのか、楽しみにしたいと思います。



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