幹事クリタのコーカイ日誌2023 |
12月13日 ● 岸田と安倍派の対決。 岸田総理は安倍派の閣僚4人、副大臣5人、政務官6人の15人を「一掃」する考えだと報道されていましたが、どうやら閣僚と副大臣は交代ながら政務官は留任させるという中途半端な形になりそうです。これはかなり稚拙なやり方だったのではないかと思います。残すなら理由をはっきり示して残す、切るならスパッと切らないと、きちんとけじめもつけられないで、単に安倍派から恨みを買っただけです。岸田総理の読みの鈍さ、決断力の無さ、リーダーシップの欠如を露呈しただけで終わりそうです。 安倍派にしてみればボスの死去以降リーダーも決められず、派閥の求心力も下がり続け、今回の問題で他派閥からの草刈り場になるのではないかと言われていたのに、「一掃」などと対決姿勢を強める言葉を使ったせいで安倍派が逆に結束を固めてしまうことになりそうです。これまで最大派閥として岸田政権を支えてきたのに、そういう対応ならこちらも考えがあるぞ、となります。 それに政治資金パーティのキックバック問題は安倍派だけのことではありません。安倍派が一番目立って多いとしても、他の派閥も、総理の足元の岸田派でも同じ疑惑はあるのですから、それを理由に全ての派閥を「一掃」するのかとなってしまいます。岸田政権は安倍派や麻生派の支持で成り立っていて、政権基盤の弱さを見透かされていますから、今後安倍派からどういう揺さぶりがあるかわからなくなりました。 このままでは岸田政権はレームダック化していき、解散権も使えないまま総裁選を迎えることになりそうです。今回の安倍派狙い撃ちの構図は、財政再建をテーゼとする財務省が、邪魔な安倍派を潰すために裏で絵を描いて操っているのではないかと噂されていますが、岸田総理が思った以上に踊りが下手だったせいで振付どおりに踊ってくれなかったということでしょう。逆にこれが引き金となって岸田“増税メガネ”政権の方が倒れてしまうということにもなりかねません。 個人的には大幅増税やらマイナ保険証やら関西万博やらは見直してほしいので、岸田総理はとりあえず退場した方が良いかなと思っています。ただ後釜に誰が座るか次第ではありますが、自民党政権のままなら簡単に方向転換はしないでしょうし、野党が政権を取る気配もないので、あまり大きな期待はできないなと思っています。 |