幹事クリタのコーカイ日誌2023

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12月10日 ● どうする安倍派。

 政治資金パーティをめぐる裏金・キックバック問題が爆裂して岸田政権&自民党が危機に陥っています。もちろん一番危ういのは安倍派で、他の派閥とは比較にならないレベルで裏金作りに励んでいたようです。大野泰正・参院議員が5000万円、池田佳隆・衆院議員と谷川弥一・衆院議員は4000万円以上のキックバックを受けていたと報じられていて、池田佳隆は僕の選挙区の議員ですが、毎回小選挙区では落選している癖に比例で復活しています。民意が拒否しても議員になってしまう比例復活制度は即刻廃止すべきだと改めて感じました。

 そして安倍派の5人衆と呼ばれる松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一・党政調会長、高木毅・党国会対策委員長、世耕弘成・党参院幹事長が揃って更迭されそうだという話にもなっています。松野官房長官は記者会見でも「回答は差し控える」しか言わない壊れたテープレコーダーのような官房長官ですから、さっさと更迭すれば良いと思いますし、西村経産相も全然存在感を発揮していません。羽生田政調会長は旧統一教会べったりで有名な御仁だけに、そもそも党の幹部を務めていること自体が問題です。

 派閥ぐるみで裏金作りをせっせと行ってきたことが判明しているのですから、死んでしまったボスにいたってはどれだけキックバックを受け取っていたのか、恐らく億単位は軽くいくのでしょう。安倍派は解体の危機です。そもそも派閥のボスがいないのにいつまでも「安倍」を名乗っていること自体がおかしいわけで、後継者がいない派閥がいかに弱体化するのかも今回の問題で表面化しました。次の選挙では安倍派の議員は完全に逆風になるので、選挙に弱い安倍チルドレンの議員は他の派閥に移るしか生き残る術はありません。そうして安倍派が消滅したとしても、派閥の後継者を作らずに独裁を続けた安倍晋三が悪いのですから自業自得です。

  まあ清和会はそもそも安倍系と福田系があるので、福田達夫が福田派を立ち上げれば今よりは少数派閥にはなりそうですが清和会自体は存続を続けることはできそうです。ただ5人衆がそれで納得するかどうかはわからないですし、森喜朗という亡霊じみた老人もいますから、まだまだ波乱の展開は続きそうです。そして物価高で生活に苦しむ国民にとっては何の良いこともない金にまつわるスキャンダルですから、ますますウンザリして政治不信が募るだけです。日本の政治はどこまでダメになっていくのでしょう。「どうする安倍派」よりも「どうする日本」です。



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