幹事クリタのコーカイ日誌2023 |
10月24日 ● 歌わないコンサート。 山崎まさよしが水戸での公演で「今日は歌いたくない」と2時間半のライブの間に喋ってばかりで8曲しか歌わず、挙句に「歌ってくれ」という客と言い合いになって、泣きながら帰る客までいたということで話題になっています。どう言い訳したところで、これは山崎が悪いでしょう。山崎の公式サイトがこれについて謝罪し、チケット代の払い戻しを発表したそうです。 もちろん、最初からそういうトーク中心のライブだよと告知した上で開催したのなら問題はありませんでした。トークがさだまさしクラスに面白くなくても、ファンなら歌ではなく話をたくさん聞きたいという人もいるでしょう。山崎はツアー初日の座間でも「お客さんとのトークを楽しみたい」と言ってMCに時間を多く割いたそうですが、それでも水戸の倍の16曲とアンコールを歌ったそうです。それなら客も納得するでしょうが、トークで客を怒らせたり泣かせたりしてはいけません。 よく言われることですが、ステージで何百回と公演をしても、見に来てくれるお客さんとは毎回一期一会のつもりで臨んでほしいものです。わざわざ遠くから高いチケット代と交通費と、もしかしたら宿泊代まで払ってきている人もいるのです。そこで「気分じゃないから」と手抜きをされたりしたら、どれほど悲しいことか。もちろん、そんなアーティストばかりじゃないでしょうが、ステージであからさまな手抜きをするようでは長く支持されることはありません。 30数年前に僕が行った安全地帯のライブでは、ほとんどMCもなく、発売されたアルバムの曲をひたすら歌い続けただけで終わったことがありました。「家でCD聴いていても同じだな」と、それはそれで残念でした。ライブなのですから、やはり客とのコミュニケーションは図ってほしいです。山崎もちょっとやり方を変えていれば良かっただろうにと思います。 |