幹事クリタのコーカイ日誌2023

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10月17日 ● 日本保守党に合流した河村たかし。

 河村たかし名古屋市長が百田尚樹が立ち上げた日本保守党に合流し共同代表に就任しました。河村市長が代表を務める地域政党「減税日本」も日本保守党と「特別友党関係」を結んだということです。僕は高校の大先輩でもある河村市長に対して「恥ずかしい先輩」だと思っていますが、まさかここまで何でもありだとは思いませんでした。

 河村市長は政党をいろいろ移ってきた腰の定まらない国会議員でした。減税日本を立ち上げる前は民主党でしたが、自民党にも日本新党にも新進党にも所属していました。思想よりも昔から庶民派を名乗り反権力反権威を旗印にして戦ってきました。政治家を「稼業」にしている二世三世議員を批判し、エリートをこき下ろす、その姿勢が名古屋の下町のおっちゃんおばちゃん人気を獲得して選挙で毎回圧倒的な強さを発揮してきています。ある意味、トランプ前大統領と同じ手法ですが、河村市長の方がずっと前からやっています。

 ところが年齢を重ねるごとにパフォーマンス色が強くなり、見境なく票になりそうなところにすり寄るようになりました。炎上しても良いから話題になればOKという感じが年々強くなってきたのです。政治姿勢は以前はリベラル寄りだったのに、近年はどんどん右傾化してきました。それでも「減税日本」が人気を保てていたのは、思想色が薄く「減税」というわかりやすい旗印を掲げ続けてきたからだと思いますが、ここにきて百田のような極右にくっつくようでは、迷走しているとしか思えません。

 恐らくは名古屋市議選をきっかけに維新と決別したので、代わりに連携できる全国政党を探していて日本保守党にいきついたのでしょうが、むしろ立ち位置がわかりにくくなり、減税日本にとってはマイナスでしかないような気がします。晩節を汚すというには、すでにかなり汚してしまっていますが、これ以上恥を晒さずに静かに引退して欲しいと、名古屋市民としても高校の後輩としても強く願っているのですが、本人はそんなことは全然考えていないでしょう。



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