今日のＴＢＳ『ＣＤＴＶライブ！ライブ！　１００回記念ＳＰ』が３時間半の大型特番にも関わらずジャニーズが１組も出演しなかったことが話題になっています。民放各局が改編期に放送する大型音楽特番はどれもこれもジャニーズ祭りと言っていいくらい、何組ものジャニーズグループが出演をしてきました。しかし現在の性加害問題でテレビ各局もジャニーズとは距離を置かざるを得なくなっていて、もっとも出演をキャンセルしやすいのが音楽番組ということでしょう。

　ジャニーズが出なくても音楽番組は十分に成立しています。むしろジャニーズばかりが出てくるよりも一般のファンにとっては楽しめるようになっているかも知れません。反面、コアなジャニーズファンから「タレントは被害者なのに」という同情論が起きるのも心情的には理解できます。ただ社会的な通念からすれば、これだけの性加害をひきおこした事務所に利益になるような取引をするというのはあり得ないことですから仕方ないと思います。

　年末の紅白歌合戦にジャニーズの出演があるかどうかも話題になっていますが、このままではＮＨＫも出すのはためらわれるでしょう。ＴＢＳが今回出演させなかったことが今後の各局の対応の先例となっていくかも知れません。９月末のテレビ朝日の『ミュージックステーション３時間ＳＰ』に出演したジャニーズは１組だけでしたが、これから年末に向けてどう出演者が変わっていくことでしょうか。

　ＴＢＳとＮＨＫはジャニーズに対して厳しい対応をしていますが、逆にジャニーズとの関係が密接なテレビ朝日、日本テレビあたりはまだまだ様子を窺いながらという感じです。この10月スタートのドラマでジャニーズが主演しているのは大半がテレ朝と日テレです。ドラマは性加害問題が大きくなる前にすでに収録がスタートしていたでしょうからキャストを変更することは無理だったかも知れませんが、ＴＢＳは今回１本も主演ドラマがないだけに差が際立ちます。来年１月スタートのドラマもキャストを変更するにはギリギリのタイミングです。しかも主演が変わればバーターで出ることになっている出演者も変わります。きっとドラマの制作現場はさぞかしバタバタしているんだろうなと同情します。