幹事クリタのコーカイ日誌2023 |
8月24日 ● スマッシュのちょっとしたコツ。 テニスを始めたばかりの頃はスマッシュが一番得意でした。フワっと飛んできたボールを叩くだけで大した技術は要らなかったので、初心者にも簡単だったからです。子どもの頃から野球のフライを捕るのは得意でしたから、ボールの下にサッと入るのも困らなかったし、サーブやストロークよりもボールは遅いし、バックハンドなど他の技術に比べたらこんなに簡単なことないと思っていました。 ところが40歳を過ぎた頃からスマッシュが徐々に苦手になってきました。最初は雲ひとつない青空に溶け込むボールとの距離感が掴めなくなったことからでした。恐らく今から思えば視力の低下と、斜視の進行によって遠近感がわからなくなってきたのだと推察されますが、当時はなぜボールとの距離が掴めないのか自分では全然理解できませんでした。青空に上がった白い野球のボールが苦も無くキャッチできたのですから、飛距離も短い蛍光イエローのテニスボールの方がずっと見やすいはずなのに。今は外野フライを捕る自信は全くありません。きっと距離感が掴めずにバンザイします。 さらに得意だったジャンピングスマッシュが怖くてできなくなりました。着地した瞬間にふくらはぎを肉離れをするようになったからです。まだアキレス腱は切っていませんが、恐ろしくてジャンピングスマッシュはもう数年封印しています。目は見えなくなるし、足は怪我のリスクがつきまとうしで、今は浅いチャンスボールなら打ちますが、少しでも深いロブはペアに任せるようにしています。30代の頃のロブが上がればチャンスと思って肩をぶん回していた自分が懐かしいです。 とは言え、あまりにもスマッシュが打てないのは悲しいので、ネットでいろいろとスマッシュを少しでも楽に打てるコツはないかと探していたら、首を左に傾けるというティップスがありました。これの何が良いかというと、右利きの場合、左に首を傾けることで前足である左足に重心が乗り、横を向きやすくなるのと同時に軸足に真っ直ぐ体重が乗るので、スイング時のブレが少なくなりミスヒットが減るという理屈でした。 ここで大事なことはミスヒットが減ることです。なにせ目が見えていないのでラケットにちゃんと当たらないことが多発しています。なるべくシンプルなフォームできちんとラケットに当てることを優先したいです。もちろん前に体重が乗っていれば軽く振っても自然とスマッシュの威力も増します。試しにこの首を左に傾けることを意識してスマッシュの練習をしてみたら、これまでよりずっとミスヒットが減りました。何とかこれでスマッシュの精度が上がると良いなと思っています。やっぱりスマッシュを決めないと勝てないし、なにより決めると気持ち良いですから。 |