幹事クリタのコーカイ日誌2023 |
8月23日 ● 慶応の応援。 夏の甲子園は第2回大会以来の優勝を目指す慶応が、連覇を狙う仙台育英を破り107年ぶり2度目の優勝を達成しました。野球エリートの中学生を集めないとなかなか優勝に手が届かない昨今の甲子園で、プロ野球を目指しているわけではない高校生たちのチームが優勝したことは快挙ですし、素直に慶応の生徒たちを称賛したいと思います。 ただ昨日も書いたように慶応一辺倒のマスコミの報道はちょっと度が過ぎると思いますし、またネットでもトレンド入りしていた「慶応の応援」も問題があると感じました。テレビで僕も見ていましたが、三塁側のアルプススタンドだけではなく、三塁側内野席から左翼外野席まで大応援団で埋め尽くして、これまでの甲子園では聞いたことがないような大音量の応援で圧をかけるのは、さすがに文武両道のエリート校として売る私学の名門「陸の王者」にしてはちょっと品格に欠けるのではないかと思います。 さらに、本来甲子園での応援は攻撃時だけと定められているのに、守備の時でも相手の三振などで大歓声を上げて拍手するのはマナー違反だろうと思います。テニスでも応援している選手がポイントを取っても、それが相手の凡ミスなら拍手をしないのがマナーです。素晴らしいプレーには惜しみない拍手と歓声を送るのはもちろん良いですが、できたらそれは敵味方限らずであって欲しいと思います。プロスポーツではないのですから、応援にもより礼節と品格があって良いでしょう。 せっかく第2回大会以来の快挙なのに、ちょっと応援が水を差したように感じられるのは残念ですが、それだけOBが盛り上がる気持ちは痛いほどわかります。僕の母校も慶応が優勝した翌年の第3回大会優勝校です。もし同じことが起きたら感極まってしまうだろうと思いますから。本当に慶応OBの皆さんが羨ましいです。おめでとうございます。 |