幹事クリタのコーカイ日誌2023

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6月21日 ● 弱い相手に勝っても。

 サッカー日本代表が国際Aマッチデーでエルサルバドル、ペルー相手に大勝しました。ゴールラッシュで2試合で計10得点。それも全て違う選手がゴールを決めたということで、マスコミは大喜びしていますが、見ていて「相手が弱すぎる」と感じたファンも多いのではないかと思います。それくらい楽に日本は戦っていました。

 エルサルバドル戦は「何のためにもならない」「無駄な試合」と闘莉王が評していましたが、本当にそう思いました。楽しみでやっているのではなく、強化の一環としてやっているのですから、弱い相手をいたぶるようにして勝ったところで意味がありません。Aマッチなんですから、少なくとも互角の相手と真剣勝負をしなければ時間の無駄です。エルサルバドルは明らかに格下で、しかも序盤に退場者が出て全く歯ごたえがありませんでした。ペルーはエルサルバドルに比べたらまだマシでしたが、世代交代の時期で南米代表とは言え力は落ちていました。他に強豪国を呼べなかったのですから仕方ありませんが、ブラジルやアルゼンチンの仮想国とは言い難かったと思います。

 もちろん森保監督としては弱い相手としかマッチメイクできなかったのなら、いろいろとテストしてみたいことを試すことができたという点では成果はあったでしょう。新しい選手たちを次々と出場させたり、これまでと違うポジションで起用したり、4-1-4-1のシステムもテストしていました。相手が弱かったせいで、試したことの多くが手応えがあったというか、結果が出たということになっていると思います。それはそれで一定の収穫でしょう。

 まあ無駄な試合だったとしても勝ったことは良いのですが、次の9月に予定されている敵地でのドイツ戦はそうはいきません。これは本気中の本気です。ドイツはカタールW杯で日本に屈辱的な敗戦を喫して決勝トーナメント進出を逃しました。そのリベンジと立ち直った姿を自国民に見せるために日本を招待しているのですから、何が何でも勝ちにきます。本気で勝負を挑んでくるドイツ相手にアウェーでどう戦うのか。これこそ「無駄ではない試合」を経験できるチャンスです。カタールで勝っておいたからこそ、こういう機会も生まれます。結果を出すって本当に大事です。



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