幹事クリタのコーカイ日誌2023

[ 前日翌日最新今月 ]

6月7日 ● 加藤未唯決勝進出。

 一昨日に加藤未唯の女子ダブルス失格事件の話題を取り上げましたが、その後に多くのメディアがこの件を報じています。ほとんどは加藤を擁護し、相手ペアと審判を批判するものでした。唯一失格を当然と言ったのはキリオスだけで、お前に言われてもな、です。一昨日書いたようにスポーツマンシップの欠片もない相手ペアは非難されて当然ですが、審判もなぜビデオをチェックもしないで加藤に失格を言い渡したのか、そこの不手際をしっかりと究明すべきだと思います。加藤は当初から警告は受け入れていたのですから、ビデオでちゃんとチェックしていればこんな誰も得をしない事件は起きなかったのですから。

 さて、これで世界中のテニスファンへの知名度を上げた加藤ですが、なんと混合ダブルスで決勝進出を決めました。準決勝の相手は女子ダブルスでペアを組んで一緒に失格になったインドネシアのスーチャディのペアでした。ふたりともベスト4まで進出しての対戦というのもエモいです。加藤はこの試合をストレートで勝利し、これまでのキャリアハイである全豪ベスト4を超えて、自身初めてのグランドスラムファイナリストになりました。恐らく現地でも多くのファンが加藤に味方するでしょうから、決勝もかなり精神的に優位に試合を進められることでしょう。

 日本人のグランドスラム優勝者は意外に多くいます。シングルスでは大坂なおみ(4勝)しかいないので少なく感じるでしょうが、男子ダブルスで戦前に三木龍喜、戦後に宮城淳・加茂公成組、女子ダブルスで沢松和子、杉山愛(3勝)、そして混合ダブルスで平木理化と杉山愛、そして昨年の柴原瑛菜ががそれぞれ外国人選手と組んで優勝しています。車椅子テニスのレジェンド国枝慎吾と上地結衣も加えればタイトルの数は思ったよりも多いです。今回加藤がこの中に加わることを期待したいと思います。失格劇を乗り越えて優勝となればまさに屈辱の涙から歓喜の涙へと変わることでしょう。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」