幹事クリタのコーカイ日誌2023

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6月6日 ● バブル後の最高値。

 日本の株価が高騰を続けています。今日ついに日経平均は32500円を超えてきました。もちろんバブル後の最高値です。現在の株価高騰は堅調な日本企業の業績や株主還元の強化という面もあるでしょうが、それよりも円安で他国に比べて割安だから海外投資家が買っているという側面が大きいです。バブルが弾けたのは日本の金融政策の失敗からでしたが、今回は海外投資家が何らかの理由で資金を日本から引き上げたら一気に株価は急落することでしょう。

 株価は上がり過ぎれば調整して下がるものですが、もし海外投資家が一気に資金を逃がし、調整のレベルを超えて日本株が大きく下がった時には怖いことになります。日本の物価はいま30年間のデフレによる上昇しなかった分を取り返すように一気に上がり続けています。物価が10%上がれば株価も10%上がらなければ釣り合いが取れません。物価以上に株価が上がれば株の価値は上昇していると言えますが、同じ上昇率なら変化なし、もし物価ほど株価が上がらなければ実質的に企業の価値は目減りしていることになります。

 海外投資家の動向に日本の株価が握られている以上、日本の物価や経済とは関係ないところで株価が暴落するかも知れません。物価が上がっているのに株価が下がれば投資家も企業も大きな損失を抱えることになります。だからと言って、もちろん現金で持っているだけでは物価が上がった分だけ現金の価値は下がっていきますから、個人投資家としては米国など海外に投資するか、金でも買うようなことも必要になります。

 本当に一番良いのは日本企業がイノベーションを起こし大きく成長して、GAFAMなどに負けないくらいの業績を上げて株価が爆上げすることなのですが、今のところその兆しは見受けられません。ソニーやパナソニックがアメリカのビルや会社を買いまくっていたあの頃が懐かしいです。同じように株価が高騰していても、あの時代の雰囲気と今では全然勢いが違います。ま、バブルが崩壊してからの阿鼻叫喚は全然懐かしくないですけど。



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