幹事クリタのコーカイ日誌2023

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5月18日 ● 日経平均3万円台。

 日本企業の本決算が出揃ったところで日経平均株価が3万円台に回復しました。1年8か月ぶりです。今日の終値は3万573円93銭、TOPIXもバブル期以来33年ぶりの高水準ということで、個人投資家がウキウキしています。僕も少ないながらも含み益がそれなりに増えているので気分は悪くありませんが、バブル崩壊やらリーマンショックやらを経験してきている年寄りとしては、あまり浮かれる気分にもなりません。

 確かに日本企業の決算はそれほど悪くありませんでした。株主還元への姿勢を強めて増配した企業も多かったですし、東証による低PBR(株価純資産倍率)改善の指導や、有名な投資家のバフェット氏が日本株を買い増すなどということもあって、特に海外投資家が日本株を買いまくっています。僕のような少額の投資をしている個人投資家は海外投資家の買いに乗っかっているだけです。

 ただ海外投資家は今は日本株に資金を逃しているだけで、もし世界経済がさらに悪化したら、株から金や国債などに資金を移すでしょう。一気に日本株も大きく暴落し、日経平均は今の3万円台から一気に2万5千円を切るくらいまで下がる可能性は十分にあります。投資の格言に「セル・イン・メイ(5月に売れ)」というのがありますが、実は今こそこの格言通りに含み益が出ているうちに売る方が良いのかも知れません。

 もちろん株価の動向は誰にもわかりません。基本的には物価が上がれば株も上がるものですから、さらに株価が上げ続けてもおかしくはありません。懸念されている世界的なリセッション(景気後退)は結局起きないかも知れないし、中国経済が大きく復活してくるかも知れません。もしロシアとウクライナの戦争が停戦ということにでもなれば、株価は一気に上昇しそうです。格言通りに株価が動くなら誰も苦労はしません。

 このまま上がり続けるならもちろんそれで良いですし、暴落するようなことがあれば、大きく下げてバーゲンセールになったところで株を買い集めるチャンスです。さて夏場にはどうなっていることか。タイムマシンがあれば売るか買うかの判断も簡単なので富裕層になるなんて楽勝です。ドラえもんの道具の一番人気は「どこでもドア」のようですが、投資家はタイムマシン一択でしょう。僕は大金持ちになるより、どこでもドアで瞬時に世界中に行ってみたいですけどね。この年齢になってくるとお金より時間と体力を節約できる方が嬉しいですから。



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