幹事クリタのコーカイ日誌2023

[ 前日翌日最新今月 ]

5月15日 ● ジャズに熱い人たち。

 昨日のサックスの発表会の後に居酒屋で打ち上げがありました。発表会に参加した生徒の約8割が参加するという驚きの参加率の打ち上げで、予約してあった店ではギチギチのすし詰め状態。コロナで言われた「3密」そのもので、本当に世の中コロナは大丈夫になっているのかなと心配になるほどでした。

 サックスの発表会の後に打ち上げまで参加する人たちですから、みんなサックスやジャズに対する情熱がすごくて、もうお酒が入ると火にアルコールで燃え盛っていました。好きなプレーヤーの話や、好きなアルバムの話や、感動したライブの話や、サックスのメーカーや、セッティングの話やと、病をこじらせてしまった人にありがちな細かくて深い話題にどんどん入っていってました。

 ただいつも僕の話を読んでいる人ならお気づきかと思いますが、僕はそこまでサックス「おたく」ではありません。ピアノとサックスに対する気持ちは同じくらいです。教わっている先生がジャズの人なので、昨日はジャズの話で大いに盛り上がっていましたが、僕の一番好きな音楽のジャンルはジャズではなくポップス、それも日本の流行歌です。なので、みんなの話は聞いていても半分以上わかりませんし、正直興味もそこまでありませんでした。ただ、この人たちは本当にジャズが好きでサックスが好きなんだなぁと感心して聞いていただけでした。

 僕はサックス歴だけは14年と長いので「クリタさんが好きなプレーヤーは?」と聞かれるのですが「特にいない」としか言えません。「ええっ!」と驚かれて「じゃあなぜサックスをずっとやっているの?」と聞かれても「うーん、たまたま」としか答えられません。聞いた人からは信じられないという目で見られるわけです。もちろん、ここで話を合わせるために適当なサックスプレーヤーの名前や、アルバム名を言うことはできますが、本当は全然ファンでも何でもないのに言ってもあまり意味がないので、正直に自分のスタンスは明かしておきました。

 恐らく彼らにとってのジャズやサックスは、僕にとってはテニスです。40数年にわたってずっと続けていて、仕事より家庭より優先してきています。金のかけ方、時間の割き方を考えてもテニス以上に優先していることは僕の人生にありません。だから彼らのサックスに対する情熱はとても理解できるし、共感もできるのですが、対象が違うのは仕方ないよなぁと思っています。なるべく盛り上がっているところを水を差さないようには気をつけて打ち上げから帰ってきました。

 まあでも僕もみんなの熱い話を聞いていて、もう少しジャズサックスを頑張ってみようかなとは思ったので、それなりに良い刺激はもらいました。ちなみに昨日の打ち上げ参加者24人のうち若者は中学生1人、29歳と31歳の男性2人、34歳の女性2人の5人だけでした。30代が若者かどうかは置いておきますが、昨日の会の中では圧倒的に若い世代で、残りの半分が中年、半分が僕と同年代か上だったのですから、日本社会以上にジャズ界は高齢化進行中だなと改めて痛感しました。



gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」