幹事クリタのコーカイ日誌2023

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5月14日 ● ステージに新種の魔物。

 今日はサックスの発表会でした。今回で発表会はサックス、ピアノ、ボーカル合計で31回43曲目。サックスだけでも実に25曲目です。緊張してミスすることが多い発表会ですが、それは「場数を踏むこと」で解消できると言われるだけに、さすがにこれだけ場数を踏めば、ステージの魔物も逃げ出すかと思いきや、相変わらずステージには魔物がいました。一体全体、何匹魔物はいるのかとうんざりします。

 今日は初めて上がるホールでしたが、かなり小さめだったのでホールと言っても緊張感はこれまでのそこそこ大きなホールに比べたらそれほどでもありませんでした。ステージも狭く、しかもピアノ、ベース、ドラムがいるので窮屈なくらいです。広いステージにピアノだけの伴奏より、この方がずっと落ち着きます。午前中のリハーサルではちょっとミスをしたものの、手応えはあったので本番ではうまくいきそうな予感がしました。

 実際夕方の本番でも立ち上がりはスムーズでした。少し緊張感から走ってしまったところはありましたが、自分の中では調子いいぞと感じていました。しかしテーマからアドリブソロに移り、苦手なフレーズをうまく吹き切った直後にミスが出ました。ここはリハーサルでも時々ミスをしたところなので「やっちまった」と思いましたが、よくミスするところだけに落ち着いて何とかすぐに立て直すことができ「まあまあ」と思い直して進めます。

 32小節のピアノソロが終わったところから2周り目のテーマ。調子は上がってきているように自分では感じていました。そこでエンディングに向かって盛り上げていくところで、急にアドリブでちょっとフェイクを入れてみようと思い立ちました。これまで一度もやったことがないのに、なぜかやれるような気がしたのです。しかし、現実はそんな甘くはありません。見事に指をミスして、1小節くらいわちゃわちゃとなりました。慌てて練習通りに戻って終わらせましたが、なんで急に思いつきのフェイクを入れようと思ったのか自分でもよくわかりません。冷静に考えたら吹いたことがないのに本番でいきなりできるわけもないのに。

 これが今回のステージの魔物でした。アドリブソロでのミスは想定の範囲内のミスでしたから、まあそういうこともあるよね、なのですが、最後のミスは自分でも何を考えていたのかわかりませんし、ステージを降りてからどういう風に吹きたかったのかも思い出せません。あの瞬間だけ降りてきたように思って、実際には降りてこなかったフレーズでした。こんな新種の魔物には我ながら驚きます。今回、点数をつけたら60点というところ。なかなか90点以上はとれません。



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