幹事クリタのコーカイ日誌2023

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3月22日 ● ハリウッド映画のような結末。

 WBC決勝戦はあまりにもドラマチックな展開の末に見事なフィナーレを迎えました。ついこうした出来すぎの展開を「マンガのような」と表現してしまいますが、アメリカメディアは「ハリウッド映画のような」と表現しているようです。水島新司に代表される緻密な野球マンガはアメリカにはないでしょうから仕方ないことです。それほどストーリーがあらかじめできていたかのような白熱した決勝戦でした。

 村上の同点ホームランも岡本の決勝ホームランもダルビッシュから大谷という投手リレーも見どころ満点でしたが、何といっても最後の大谷とトラウトの対決は、日本のみならずアメリカの野球ファンもくぎ付けにした球史に残る名場面でした。日本の熱心な野球ファンが思い出したのはあの夏の甲子園決勝での早実・斎藤佑樹と駒大苫小牧・田中将大の対戦でしょう。主役同士の直接対決です。

 そもそも今日は大谷が投げたことがサプライズでした。エンゼルスは当初準決勝以降は大谷は投げさせないという条件を出していたということでしたが、事情が変わってエンゼルスが1イニングだけならと許可を出したのでしょうか。それほど大谷とトラウトの直接対決は誰もが見たい場面です。しかも優勝がかかった決勝戦、1点差の9回2死。最後の打者としてトラウトが登場することになるなんて、神の配剤としか言いようがありません。

 160km超のストレートで押しまくる大谷と、強振するトラウト。そして最後はやはり大谷の一番の決め球スライダーでした。大きく横に滑り落ちる魔球でトラウトを空振り三振に切って日本の優勝を決めました。素晴らしい名勝負。日本の野球界で永遠に語り継がれるような名場面となりました。

 今大会日本代表の7試合全部頭からお尻まで見ました。久しぶりに野球を堪能しました。そして日本の野球のレベルの高さを改めて再認識した大会でもありました。昭和の頃は秋に来日する日米野球でのメジャーリーガーのレベルの高さに圧倒されていたものでしたが、令和の今、メジャーリーガーのオールスターチームとの真剣勝負で勝てるところまでレベルが上がったのです。半世紀以上前からの野球ファンとしては感無量です。



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