タレントのＪＯＹがTwitterで「持ち株、激しく全滅。人がストレスでハゲる事が可能ならばそれは今日だと思ってる」と投稿したそうです。アメリカの中堅地銀シリコンバレーバンク（ＳＶＢ）の経営破綻、シグネチャーバンクの経営破綻などの影響を受け、今日は銀行株を中心に大きく値を下げたことで、投資をしているＪＯＹも大きな損失を被ったのでしょう。日本株は海運以外は全面安だったのでそういう人も多いだろうと思います。

　もちろん退職金の大半を日本株で運用している僕もそれなりに含み益が減りました。半減とはいかないまでも含み益の30％以上を１日で失った計算ですから痛いと言えば痛いです。ただ僕の場合はキャピタルゲイン（値上がり益）狙いの投資ではなく、インカムゲイン（配当金）狙いの高配当株投資なので、含み益が大幅減するのは残念ではありますが、それよりも「暴落はバーゲンセール」だと思っているので、久しぶりにきたチャンスに、どれを買おうかとデパートのワゴンセールを漁っているような気分でいました。

　ハゲるほどのショックを受けたＪＯＹはお気の毒ですが、僕は今回のＳＶＢなどの経営破綻の影響はそこまで大きくならないし、リーマンショックのような10年に一度レベルの大暴落も起きないだろうと考えています。もちろん相場のことなんて一寸先は闇ですから、僕の思っているようにはならないことも十分あり得ますが、それならそれで読み間違えた自分の資金が大きく減るだけのことです。四半世紀以上も株をやっていれば、それくらいの覚悟はできています。これを読んでいる人も他人の意見に左右されず自分で先のことは考えて決めていただければということだけはお伝えしておきます。

　今日の後場には下げ渋って、金融株以外のバーゲンセールは早めに終わってしまいそうだったので、２銘柄ほど狙っていたものを買いました。ジャケットとＴシャツを買ったくらいの比較的小さなお買い物でしたが、何も買えなかったよりは良かったです。「あのバーゲンで買ったなぁ」と今日買った企業のニュースを見るたびにしみじみ思い出すことでしょう。その時にはもしかしたら予想外の大暴落でハゲちらかしているかも知れませんが。