昨日の中国戦は差はついたものの内容的には不安が残る試合内容でしたが、今日の韓国戦はしっかりと実力差を見せつけた大勝でした。やはり初戦は緊張からくる硬さがあったのかも知れませんが、それも２戦目で良い感じにほぐれたという印象です。試合に出場したほとんどの選手が良いパフォーマンスを見せていました。ダルビッシュ以外の投手陣も村上以外の野手陣も、さすが代表メンバーだけのことはあるという感じで、これで１次リーグ突破も決定的ですし、もう目標は準々決勝以降の３試合にどう調整していくかというところでしょう。

　それを考えた時に、やはり心配なのはダルビッシュと村上の調子です。今日のダルビッシュはボールに勢いも切れもなく、韓国打線に簡単につかまっていました。その後に出てきた今永や宇田川、高橋宏などに比べると調整不足なのかと思わせます。壮行試合では全くダメだった松井も相変わらずコントロールが定まらない感じはしたものの、勢いで抑え込んでいただけにダルビッシュがこのまま予定通りに準決勝の先発で大丈夫なのかと不安になります。

　村上はダルビッシュ以上に結果が出ていません。打線は全体に好調の中でただひとりブレーキになっています。残る２試合の１次リーグの間に調子を取り戻せれば良いですが、このまま不調が続くようなら準々決勝以降は思い切って外すか、少なくとも打順を７番くらいの気楽なところに下げた方が良いでしょう。上位打線のヌートバー、近藤、大谷、吉田が好調なだけに、間に入ってチャンスで打順が回ってくる村上で勢いが切れてしまうのは、単に残念というだけではなく、トーナメントになったら致命傷になりかねません。

　そうじゃなくても上位打線がずっと左打者というのもどうかなと思います。少し良いサウスポーが出てきたら打てないことは今日の韓国戦でも証明されました。岡本、牧の打順を上げるか、山田、山川をもっと起用するとかした方が良いかもと思います。特に国際試合に強い山田をずっとベンチに置いておくのはもったいないです。明日のチェコ戦ではガラッとメンバーを変えてくるかどうか、栗山監督の采配を楽しみにしたいと思います。