幹事クリタのコーカイ日誌2023

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2月22日 ● 値上げラッシュ。

 最初は小麦が上がり電気代が上がり、そして今やモノみな上がる恐ろしい時代になりました。贅沢せずにファミレスやファーストフードで外食しても、これまでよりはるかに高い会計に慄きます。スーパーやコンビニに行っても、ステルス値上げに気づいては「これもか」と落胆します。1年前のロシアのウクライナ侵攻で食料品や資源価格が上がり、さらに昨秋からの円安で輸入品がどどーんと上がりました。その大波がいま生活を直撃しています。

 ではウクライナの戦争が終わり円高に戻れば、また元の価格に値下がりするのかと言えば、そんなことはないでしょう。いったん上がった価格が下がることは基本的にないからです。企業は一度上げた価格をベースにしてコストを算定しますから、コストを切り下げてまで値下げするというのは、よほど激しい価格競争が起きない限りはしないでしょう。日本企業は長い間のデフレ状態で国内での価格が低く抑え続けられてきたので、ここでようやく値上げができたわけですから、値下げすることはありません。

 では、唯一の救いである賃上げはあるのかと言えば、これは企業によります。ユニクロや任天堂のように早速賃上げを発表した企業がありますが、これは世界を相手に商売している大企業だからこそです。賃上げできるだけの儲けがあるからできることであって、それだけの余力がない企業は原価の高騰分を値上げでやりくりするのがやっとで、賃上げはさらに値上げしない限りは難しいでしょう。生産性の低さを長年指摘されてきた日本企業にどれだけそんな余力のあるかという問題です。

 これまでは異様に安い物価の中で、のんびりと「低め安定」の生活を享受してきた多くの人たちが、今後は物価は上がるのに給料は上がらない地獄の時代を生き抜かなければなりません。給料が上がらない以上、できることは節約、サイドビジネス、資産運用ですが、誰でもすぐにできるのは節約くらいです。僕も賃上げがない再雇用の身なので、節約をいろいろしつつ、資産運用にも取り組んでいます。サイドビジネスについては文章を書くのは得意ですが、やりたいのはテニスを教えることです。自分の希望と世の中のニーズがマッチングしないまま、体力がどんどん落ちていきそうです。



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