幹事クリタのコーカイ日誌2023

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2月21日 ● 働かないオジサン問題。

 50代の男性社員を「働かないオジサン」と呼ぶようになって久しい気がします。高い給料を貰っている癖に全然働いていないと言われてバッシングを受けるような風潮が広がっています。日本企業が終身雇用&年功序列ではなくなってきているのに、働いている人たちの意識や能力がそれに合わせて変化できていないからですが、そもそも会社が50代社員のやる気を削ぐような雑な扱い方をするのがむしろ問題でしょう。豚もおだてりゃ木に登るくらいですから、50代だってモチベーションを高めるような使い方をすればちゃんと働きます。

 50代の社員のやる気を削ぐ一番の問題は仕事を奪ってしまうことです。僕も経験したことですが、気がつけば自分がやっていたやり甲斐のある仕事はいつの間にか若い社員が担当していて、50代社員は内向きの管理業務か、もしくは自分で新しい仕事を見つけてくれと言われて放置されています。誰も期待していないし見てもいない仕事にモチベーションは上がりません。そのつもりはないのに、徐々に窓際に追い込まれてしまい、ふと気づけば「あれ、自分はもう要らないのかな」となって、やる気を失ってしまいます。「働かないオジサン」は自らなるのではなく、会社がそうやって仕向けているのです。誰だって以前は「働いている若いオジサン」だったのですから、望んで働かないオジサン化はしていません。「働かないオジサン」は、実は「働けないオジサン」なのです。

 さて、こうして俯瞰したようなことを書いている自分はギリギリ逃げ切り世代だと言われる60代前半ですが、それは会社組織の中だけの話です。まだ受け取れない年金は減らされるばかりで、今の70代以上のように余裕は全くないですし、かと言って今さら70歳になっても働けるかと言われても、50代以上にアップデートできていないですから社会に求められてもいません。健康もお金も若い頃からきちんと意識して行動していないと、今さら急に何とかしようとしたって手遅れです。壊れた肝臓も高い血糖値も少ない銀行預金も、もう元には戻りません。

 成田某から年寄りは自害しろと言われなくても、きっと80代にはまともに生活できなくなる人間が多発しそうなのが今の60代です。老人の孤独死と自殺問題が今よりもっと社会問題化しそうだと予言しておきます。僕は自害しなくても良いように、なんとか生き延びることをいろいろ考えていますが、できたら周りの友人たちにも同じように頑張って一緒に生き残って欲しいです。まあ60代になると個人差が大きいので、人それぞれ過ぎてどうなるかわからないですけどね。



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