幹事クリタのコーカイ日誌2023

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2月6日 ● 松潤が忙しいから?

 ファンタジー大河という新しい地平を切り拓く『どうする家康』も第5回。「瀬名奪還作戦」という「ルパン三世」みたいなタイトルで、さすがもう新しい大河はタイトルからして違うなと思いましたが、内容がまた驚くべきものでした。冒頭から松嶋菜々子が登場してリリー・フランキーとホームドラマを始めます。そしてどうしても有村架純が心配で仕方ない松潤は、松山ケンイチに頼り、マツケンは山田孝之とともに忍者軍団で駿府に忍び込むという、もう絶対にこれは従来の大河ドラマのイメージを根本から覆そうと確信犯でやっているとしか思えないファンタジー展開になりました。

 この第5回の主人公は松潤ではなく完全にマツケンと山田のW主演。大河ドラマでこれほど主人公が画面に登場しない回があるなんて本当に驚きました。恐らくですが松潤が忙しくて撮影スケジュールが取れないので、主役級の俳優をキャスティングして、彼らが中心になる回を用意したのでしょう。大河の主演経験がある俳優が続々と登場するのも、松潤が出られない回が視聴者に物足りなく感じさせないための戦略だと考えれば納得がいきます。実際に見ていて松潤よりもマツケンと山田の方がドラマとして見応えがありました。

 で、史実では今川方とは人質交換で奪還できるわけですから、当然マツケンと山田の忍者作戦はちゃんと失敗します。ストーリー的には完全に意味のない第5回ですが、たっぷり45分使ってさらに来週に「瀬名奪還作戦」は続きました。恐らく来週は史実に近い展開になって無事に有村と松潤が出会うことになるのでしょう。

 これから姉川、三方ヶ原、長篠、本能寺、小牧長久手、関ケ原、大坂冬、夏の陣など合戦だけでも多忙で、他にもエピソードやイベントが多い長寿の徳川家康の人生を描くのに、こんな無駄な回を2週にわたってのんびりとやっていて大丈夫なのかと思いますが、松潤が多忙でスケジュール調整のためなら仕方ありません。これからも主役クラスの脇役が活躍して松潤があまり画面に出てこない回があったら「ああ、彼は忙しいんだな」と察することにします。



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