幹事クリタのコーカイ日誌2023 |
1月15日 ● 女子駅伝に新星出現。 今日の都道府県対抗女子駅伝。世界大会などの出場経験があるトップランナーが数多く参加している中で、主役となったのは中学生でした。岡山代表のドルーリー朱瑛里。駅伝デビュー戦ながら、区間新記録の9分02秒をマーク。これは今をときめく不破聖衣来が中学時代に記録した9分14秒だけではなく、従来の区間記録9分10秒も大きく上回っています。ドル―リーはこの快走で17人抜き。まさに衝撃のデビュー戦となりました。 ドルーリーが通う中学の陸上部は、女子部員は3学年合わせてわずか3人だそうです。名門ではない普通の中学で、しかも両親とも陸上経験もないというとても恵まれているとは言えない環境。その中で自分でネットなどから情報を集めて練習メニューを考案してきたというのですから大したものだと思います。小学生の頃には岡山県内の大会では優勝経験もあるそうですが、昨年は貧血で都道府県対抗女子駅伝メンバーから落選。それを反省して食生活から改善して体調を整えたそうです。自分でそこまでできるあたり、頭の良さと気持ちの強さを窺わせます。 走っているフォームも美しく、かなり完成されていて、本当に自己流でここまで到達できたのだとしたら、これから練習環境と指導者に恵まれたらどれほど記録を伸ばすのか楽しみでしかありません。本人は取材に「高校に行ってインターハイに出たい」と答えたそうですが、これほどの逸材ですから日本を代表するランナーに成長して欲しいです。 心配なのは今後出会う指導者との相性です。自分の力でここまでできるランナーだけに、逆に潰してしまうような指導者に出会ってしまったら最悪です。またハーフで顔立ちも綺麗なだけに、人気が異常に爆発して余計なストレスがかかってしまうことも不安材料です。今後インターハイのみならず高校駅伝、大学駅伝、そして五輪で活躍することを今から楽しみにしています。 |