幹事クリタのコーカイ日誌2023 |
1月14日 ● 名古屋市の新交通システム。 名古屋市では新交通システム「SRT」を2030年に導入するという計画が進んでいます。SRT(Smart Roadway Transit:路面公共交通システム)は連節バスで専用レーンを走らせる都市型交通システムで、LRTに似ていますが、LRTと違いレールや鉄道設備が不要なため、導入が比較的スムーズなのがメリットです。すでに昨年9月には社会実験として、名駅〜栄で連節バスの実証運行が行われていて、着々と導入に向けて進んでいるところです。 路面を走るので地下鉄のように階段を上り下りすることもないし、低床型なのでバスと違って車椅子やベビーカーなどでの乗降も簡単です。また連節型なので需要に応じて輸送力を確保できるのも地下鉄よりも便利なところです。逆にデメリットとして危惧されるのは、タクシーやトラックの停車との混在、自転車の車道走行との共存が難しいところでしょう。特に配送車両は年々増えていますから、名古屋市は「必要なスペースを確保する」と謳ってはいますが、果たしてどうなることやら。 名古屋は車社会なので、路面電車との折り合いが悪く、バスレーンが道路中央に設けられている路線もある特殊な街です。しかし環境に対する負荷を考えてもSRTはメリットが大きいので、積極的に導入を進めるのは理に適っていると思います。路線は栄と名駅を東西に結ぶルートと、栄、大須、名駅、名古屋城を周回するルートが計画されています。需要を考えればまずは栄と名駅間でしょう。今でも地下鉄東山線は常に満員ですから、少しでも早く導入して欲しいです。名古屋城や大須と結ぶのは観光客のニーズに応えるためのものなので、地元民としてはぼちぼちで構いません。 個人的には今はまだ車での移動や地下鉄、さらには徒歩での移動も平気ですが、15年とか20年とか後に免許を返納するような年齢になってきたら、こうした高齢者に優しい公共交通機関が充実していくのはありがたいです。できたら都心だけではなく、うちの近くにも路線作ってくれないかなぁ。 |