幹事クリタのコーカイ日誌2022

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11月9日 ● ファウルゾーンが狭くても良い。

 北海道日本ハムファイターズの新しい本拠地になるエスコンフィールドが実はルール違反の建築だったということで話題になっています。何が違反かというと、ホームベースからバックネットまでの距離が60フィート以上と公認野球規則に規定されているのに、エスコンフィールドは50フィートしかないんだそうです。スタジアムはほとんど完成してしまっているのに、今さらそんなことを言ったら大規模な改修工事をしなくてはなりません。数億円くらいかかるのでしょうか?それともせっかくの新球場を使わないで放置?

 この球場は日本よりもメジャーリーグのスタジアムをモデルに作ったらしく、観客席を少しでもフィールドに近くして臨場感を味わってもらおうという考えだったようです。わかります。これだけメジャーリーグが身近になったのですし、北海道という日本にしては大陸的な風土のところに新しく球場を作るならメジャーっぽい方が「いまどき」で「おしゃれ」です。

 そもそもファウルゾーンを広く取る意味ってなんだろう?と考えたら選手と観客の安全性くらいしかありません。選手が衝突しないように、そして観客がファウルボールで怪我をしないように。ただ選手が衝突して怪我をするのは、距離の問題よりも壁の材質とか形状とかを安全なものにした方が効果的でしょう。観客の安全性は10フィートの差なんていずれにしても近いのですからネットを高くしてボールが当たらないようにするしかありません。

 そもそもメジャーなら許容されている距離を日本だけ広く取るのも意味がありません。バックネットまでの距離が少々近いくらいは球場の「個性」だと考えれば良いと思います。現行の各球場だって随分と広さも形も高さも違います。マウンドが低いと言われる神宮球場とか、打ちおろしだと言われる神宮球場とか、そもそも狭い神宮球場とか、そんな球場を本拠にしてればそりゃホームランも量産できます。それが個性として許容されているのなら、エスコンフィールドなど全然問題ないでしょう。

 それにファンは後ろに飛んだファウルをキャッチャーが取れるかどうかを期待して球場に見に行っている訳ではないですから、広いファウルゾーンなど必要ありません。これを機にルールの方を改正してしまえば良いと思います。



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