幹事クリタのコーカイ日誌2022

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10月26日 ● 覚えられなくなっても。

 いまボーカルのレッスンでは、かなり英語の発音の練習に時間を割いています。英語歌詞の曲を歌うのに、いい加減なカタカナ英語を少しでも「らしく」歌いたいからです。幸いボーカルの先生はイギリスでボーカルを勉強してきたそうなので、英語に関してはかなりのレベル。イギリス英語ですが発音を細かく教えてくれます。あとはそれを覚えるこちらの能力の問題となってきています。

 若い頃と違って手間がかかるのは、聞き取る耳も衰えているし、発音するための口の周りの筋肉も衰えているからです。もちろん記憶力もスポンジが水を吸収するように覚えられた10代とは全然違います。中学生になって英語を習い始めた頃は、教科書1ページ分の内容は一度読んだだけで暗記することができました。範囲の決まっているテストなんて楽勝でした。その頃は「年を取ったらすぐには覚えられないんだよ」と言われても、何のことやらと思っていましたが、いまは全くその通りの状態になりました。簡単な英語の歌詞がなかなか覚えられないので、発音以前に「次はなんだったかな」と歌が止まってしまいます。

 周りを見渡しても同世代どころか10歳くらい年下の50代前半でも記憶力の衰えを言う人が多いですし、実際に話をしていても「なんでそんなに忘れちゃうの?」と思う人がたくさんいます。彼らは「覚えられないんですよ」と言いますが、そもそも覚えようとする気力を失っているように感じます。どうせ覚えられないから、と思って最初から諦めているみたいです。

 僕はクイズ好きなので「覚えられない」からと言って覚えることを諦める気はありませんが、「足が遅くなった」「肩が衰えた」などと同じように「記憶力が落ちた」とは理解しています。でも足が遅くなって肩が衰えてもテニスを続けているように、覚えるのが遅くなってもクイズや音楽は続けたいと思っています。どうせいつかできなくなる日が来るのですから、それまでは諦め悪く続けます。



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