36年間というかなり長い期間、ひとつのテニスサークルを主宰しているので、これまでたくさんの人が参加してくれました。１回でも参加した人は700人を超えています。さすがに僕も700人全て覚えているわけではありませんが、数回参加してくれればさすがに20年、30年前の人でも記憶にあります。8回以上参加した人は250人ほどいますから、それくらいの人数はテニス仲間としてカウントして良いでしょう。

　せっかくレギュラーで参加してくれている熱心なメンバーも、２〜３年で去っていくケースが多いです。理由は様々で多いのは転勤や家庭の事情ですが、体調不良や結婚、出産でテニスから離れたり、他のところでテニスをするようになったなどという場合も少なくありません。来る者はほぼ拒まず、去る者も追わないポリシーなので、常にレギュラーメンバーは移ろっていきますが、時々サケのように戻ってくるメンバーもいて、そういう人はやはり嬉しいものです。

　戻ってくる人は転勤で去っていったけど、また転勤になって戻ってきたというわかりやすい場合もありますが、他でテニスをするようになったけど、何らかの理由があって出戻りしてきたという、ちょっと訳ありそうな場合もあります。出戻りについてはよほど去り方が酷かった場合を除き断ったりはしませんし、出戻りの訳も聞きません。立ち入ったことを聞かなくても、サークルに参加している時だけ機嫌よく楽しくテニスをしてくれたら全く問題ないからです。

　サークルは誰のために運営しているのかと言えば、いろいろ理由はあるものの、つまるところは僕自身が気兼ねなく楽しくテニスをする場所を確保するためです。僕の家に招待してホームパーティを開いているような感覚ですから、こちらはいろいろと準備もするし手間もかけていますが、ゲストは楽しんでくれていたらホストとしてはそれだけで十分です。まあいつもパーティに来ている人には少し気を遣ってお手伝いもして欲しいなというところはありますけど。