幹事クリタのコーカイ日誌2022

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10月8日 ● 相性と好き嫌い。

 妙に相性の良い人と言うのがいます。もちろん逆に相性が悪い人もいます。ただこの相性の不思議さは、好き嫌いとはちょっとズレがあることです。全ての人がそうではないのかも知れませんが、少なくとも僕はそうです。僕が好きなタイプの女性は、頭が良くて、才能があって、華やかで、自分の意見をはっきりいえる目立つ自立した女性です。子どもの頃からそういう優秀で、一芸に秀でていて、尊敬できる女性が好みでした。

 ところが僕と相性の良い女性のタイプは違います。大らかで、のんびりしていて寛容で、感情の波が少なく、地味で前に出るようなことはせず目立つことも好きではないし、それほど社交的でもないような女性との方が一緒にいて楽しくいられるのです。なので、若い頃は「好きな人には振られるけれど、好みではない女性には好かれる」ということが多々ありました。当時は全然モテないなぁと悲観していましたが、今になって振り返れば、好みにこだわり過ぎて、うまくいきそうな相性の良い人をちゃんと見ていなかった視野の狭い自分のせいだったと思います。

 友人とか職場の仲間とか、テニスのような趣味の仲間でも、男女問わず好き嫌いと相性の善し悪しに差を感じることはあります。ただ付き合う異性と違って、そこまで深くは関わらなくても良いし、相手をひとりに絞らなくても良いし、お互いの関係をはっきりさせる必要もないので、異性との付き合いほどには深刻ではありませんでした。ただ関係の濃淡に自分の思いと現実とでズレがあるなぁとはよく思っていました。

 年を重ねるにつれて少しずつ考えを改めてきていて、今は自分の好き嫌いにあまりこだわらないようにしようと思っています。好き嫌いは勝手に自分の尺度を相手に押しつけることなので、嫌いはもちろん、好きだって相手にしてみれば感情の押し売りですから困ることでしょう。なるべく好きな人とは仲良くありたいので、相性の悪さを好きのパワーで乗り越えようとするのですが、自分も無理するし、相手にも無理させるので結局長続きはしません。流れに逆らわず、せいぜい少しだけ方向修正を試みる程度にするのが良いようです。それでうまくいかないようなら、それまでの縁だったと思える程度には成長しました。

 なにより相性の良い相手なら「腐れ縁」のように、努力をしなくてもなぜかずっと付き合いが続いていくものです。新しい出会いも少ないですし、腐れ縁を大事にして残りの人生を生きていくつもりです。



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