幹事クリタのコーカイ日誌2022

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10月3日 ● 西岡良仁ツアー2勝目。

 西岡良仁が韓国オープンで4年ぶりのツアー優勝をしました。8月のATP500ワシントンD.C.でのシティオープンで決勝進出しキリオスに惜しくも敗れはしましたが準優勝。調子が上がっているところだったので、ATP250の韓国オープンで優勝してもおかしくはないと言えばそうですが、ドローに恵まれてうまく勝ち上がれたわけではなく、次々と上位の選手を破っての堂々たる優勝ですから立派な結果です。特に準々決勝で第1シードで世界2位のルードに勝ったのは特筆すべきことです。もちろん決勝のシャポバロフも元世界10位ですから強敵でしたが、ルードは今年の全仏と全米の準優勝者です。良く勝てたものです。

 西岡は2018年以来のツアー優勝ですが、日本人男子でツアー優勝を複数回しているのはこれまで12勝の錦織圭だけでした。松岡修造、添田豪、杉田祐一、ダニエル太郎、そして西岡が1勝ずつだったので、西岡は一歩前に出た感があります。さらにランキングも41位に上がりますが、これも松岡の46位、添田の47位を抜いて錦織4位、杉田36位に続く日本人歴代3位になります。今の好調を維持できればさらにジャンプアップの可能性も十分です。

 錦織がなかなか故障から復帰できずにいる現状では、日本のエースは西岡しかいません。170cmとトップ100の選手の中ではシュワルツマンと並んで小柄な西岡ですが、コートカバー力と戦略に優れているので、パワー系の選手たちを相手にしても粘り強く戦って勝利することができます。ただジョコビッチやメドベージェフのような西岡と同等以上にコートカバー力もあり戦略に優れた選手には、手も足も出ないのが現時点での限界だと言えましょう。

 今のところまだ西岡はグランドスラムでは3回戦が最高で、ほとんどが1回戦敗退と結果が出ていません。ランキングを上げてシードがつくようになれば、グランドスラムでも勝ち上がれるようになりますから、もうひと踏ん張りして欲しいです。まずは東京で始まった楽天ジャパンオープン。どこまで勝ち上がれるか楽しみです。



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